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「ウイルスに効く」誤答が6割 抗菌薬の理解、依然不十分

2021.11.23 0:00
 抗生物質(抗菌薬)がウイルスにも効くと誤解している人が依然として約6割いることが、国立国際医療研究センター病院の意識調査で分かった。分からないと答えた人が2割強、効かないと正しく答えられた人は2割に満たなかった。
 
 
 

 

 抗菌薬が効かない薬剤耐性菌による疾患は世界的に増加し、国連も2019年、各国に対策強化を勧告した。日本でも17年の1年間に約8千人以上が死亡したとの推計がある。研究グループは、薬剤耐性の問題は抗菌薬の不適切使用も一因であり、知識や理解を普及して正しく使うことが対策になると指摘した。
 同病院AMR臨床リファレンスセンターが今年8月、全国の男女計700人にインターネットを通じて調査した。
 抗菌薬が風邪に効くと間違って答えた人は46%に上り、効かないと正しく答えられた人は25%だけだった。正しく答えられた人は年齢が若いほど少なかった。ウイルスや風邪に効果があると誤って答えた人の割合は1年前の調査よりやや増え、理解が進んでいないことが分かった。
 抗菌薬は症状がなくなっても処方された分を最後まで飲みきることが耐性菌の発生を防ぐのに大切だとされている。「治ったら早くやめる方がよい」と誤って答えた人は43%に上ったが、正解した人も30%。副作用の項目でも正解率は高く、研究グループは「この2項目は、処方される際に医師や薬剤師から注意事項として説明することで知識が広まっている可能性がある」と指摘した。
 一方、薬剤耐性、薬剤耐性菌という言葉を聞いたことがある人は37%と19年調査の50%から大きく減った。新型コロナウイルス感染症流行の影響で、関心が薄まっている恐れがあるとしている。

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