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【4398】田酒 純米 67 美山錦100%使用(でんしゅ)【青森県】

2020.11.16 17:33
青森県青森市 西田酒造店
青森県青森市 西田酒造店

【田酒3種類 全3回の③完】

 なじみのH居酒屋にふらりと入る。店主が「田酒の企画ものが入っていますよ」と教えてくれた。「純米 69 華吹雪」「純米 68 秋田酒こまち」「純米 67 美山錦」の3種類だ。酒米の品種を違え、精米歩合を1%ずつ違えて醸したお酒だ。「田酒」は飲む機会が多い酒で、当連載でこれまで、24種類を取り上げているが、このような企画は初めてだ。

 以前は3本のセット販売をしていたそうだが、今はバラ売りもできるようになったとか。それにしても、だ。精米歩合を1%違えて、味にどのような変化があるのだろうか。わたくしの凡舌では利き分けは不可能だ。失礼を承知で言うならば、1%違いの精米歩合の酒を造ってみたかった、ということなのだろうか。

 さて、いただいてみる。3種類を全部味わってみてから、それぞれの印象を述べてみる。「華吹雪69」「秋田酒こまち68」に続き、最後3番目は「美山錦67」の感想だ。

 3種類の中で一番軽快で、さっぱり感がある。そしてやわらかな口当たり。セメダイン香(酢酸エチル似の芳香)やバナナに似た香りが出ている。これも辛口で、中盤から余韻にかけては辛みと苦みが味を支配する。この辛みと苦みはけっこう強い。甘み・旨みはややすくなめ。酸は綺麗感があり、全体を調えている印象。ひとことで言うならば淡麗辛口酒。綺麗な酒質で、キレが良い。実に飲みやすい。

 瓶のラベルのスペック表示は「アルコール分16度、精米歩合67%、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、製造年月2019.06」。

 酒名「田酒」の由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「『田』はもちろん、酒の元となる米が獲れる田んぼを意味し、名前の通り、日本の田以外の生産物である醸造用アルコール、醸造用糖類は一切使用していないことを力強く主張した、米の旨みが生きる旨口の純米酒です。『日本酒の原点に帰り、風格ある本物の酒を造りたい』という一念で、昭和45年に昔ながらの完全な手造りによる純米酒の醸造に着手。その後、商品化までに3ヶ年を費やし、発売は昭和49年10月1日でした」

 ラベルの「田酒」の字は、竹内俊吉・元青森県知事の筆による。

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