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【4396】田酒 純米 69 華吹雪100%(でんしゅ)【青森県】

2020.11.14 22:20
青森県青森市 西田酒造店
青森県青森市 西田酒造店

【田酒3種類 全3回の①】

 なじみのH居酒屋にふらりと入る。店主が「田酒の企画ものが入っていますよ」と教えてくれた。「純米 69 華吹雪」「純米 68 秋田酒こまち」「純米 67 美山錦」の3種類だ。酒米の品種を違え、精米歩合を1%ずつ違えて醸したお酒だ。「田酒」は飲む機会が多い酒で、当連載でこれまで、24種類を取り上げているが、このような企画は初めてだ。

 以前は3本のセット販売をしていたそうだが、今はバラ売りもできるようになったとか。それにしても、だ。精米歩合を1%違えて、味にどのような変化があるのだろうか。わたくしの凡舌では利き分けは不可能だ。失礼を承知で言うならば、1%違いの精米歩合の酒を造ってみたかった、ということなのだろうか。

 さて、いただいてみる。3種類を全部味わってみてから、それぞれの印象を述べてみる。

 まず「華吹雪69」。3種類の中で、味が力強く感じた。辛みが太い。余韻は辛みと苦み。旨みは適度に出ているが、甘みはすくなめに感じた。酸はけっこう出ており、舌の両側から酸がじゅわじゅわ入ってくる。香りは、かなり抑えられているが、ほのかにバナナ香を感じた。

 瓶のラベルのスペック表示は「アルコール分16度、精米歩合69%、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、製造年月2019.06」。

 使用米の「華吹雪」は青森県農業試験場が1974年、母「おくほまれ」(祖母が「山田錦)と父「ふ系103号」(祖母が「ササニシキ」)を交配。育成と選抜を繰り返し開発、1988年に品種登録された酒造好適米だ。

 酒名「田酒」の由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「『田』はもちろん、酒の元となる米が獲れる田んぼを意味し、名前の通り、日本の田以外の生産物である醸造用アルコール、醸造用糖類は一切使用していないことを力強く主張した、米の旨みが生きる旨口の純米酒です。『日本酒の原点に帰り、風格ある本物の酒を造りたい』という一念で、昭和45年に昔ながらの完全な手造りによる純米酒の醸造に着手。その後、商品化までに3ヶ年を費やし、発売は昭和49年10月1日でした」

 ラベルの「田酒」の字は、竹内俊吉・元青森県知事の筆による。

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