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【4395】たけのその 純米吟醸 MIXOLOGISTA【佐賀県】

2020.11.13 14:57
佐賀県鹿島市 矢野酒造
佐賀県鹿島市 矢野酒造

【H居酒屋にて 全3回の③完】

 酒友であり麺友でもある「ちーたん」と、なじみのH居酒屋で二人酒だ。店主から「新しいお酒が4種類入りましたよ」とのショートメールが入ったため、「おおおっ、それなら行かずにいられようか」と、おっとり刀で暖簾をくぐった。なんだか、時代劇みたいな文章になってきた。

「鉄砲隊 純米吟醸 爆発にごり 生」「裏百楽門 冴 +10 備前雄町100%」と飲み進め、3番目にいただいたのは「たけのその 純米吟醸 MIXOLOGISTA」だった。矢野酒造のお酒は当連載でこれまで、5種類を取り上げており、うちパンダラベルは2種類。さて、今回のお酒をいただいてみる。

 酒蛙「軽めで、やわらかな口当たり。甘旨みを感じ、これに酸が融合するイメージでモダンタイプの味わい」
 ちーたん「わっ、口の中で香りが広がってびっくり。上立ち香はそれほどでもなかったのに」
 酒蛙「吟醸香がほのかにあり。穏やかで、すこし丸みを感じるが、キレは良い。余韻は辛みと苦みが適度」

 瓶のラベルは、この酒を以下のように紹介している。「銘酒・竹の園から生まれたパンダ印のまろやかな日本酒をどうぞ」。ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合55%、アルコール分15%、製造年月2020.9」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 瓶の肩には丸ラベルが貼られ、ラベルには以下のように書かれている。「新 START NEW PRESS YABUTAco. 搾り器を新しくしました」

 さて、ラベルがなぜパンダなのか。2012年04月20日付の佐賀新聞のwebサイトに、その理由が書かれているので、当時の記事を以下に転載する。

「日本酒『パンダ祭り 純米吟醸 生』が発売された。醸造元の矢野酒造(鹿島市)の主要銘柄『竹の園』にちなみ、竹が好物とされるパンダがラベルにあしらわれた新商品。愛らしいデザインで注目を集めている。
 佐賀の酒を応援する市民有志のグループ『呑猿(のみざる)』が企画。『<竹の園>にはパンダが集まるだろう』というノリで、寝ころんだり、ササを持ったりした姿の15匹を赤色のラベルに描いた(【酒蛙注】このラベルは2012年バージョン)。
 酒は同グループが試飲して選んだ今年の新酒。フルーティーな香りの後にふくよかなうま味が広がり、同グループは『パンダのように親しまれる銘柄にしたい』」

 今回のラべルは、パンダが、日本酒とさまざまな材料を混ぜたカクテルを飲んでいる絵が描かれている。

 これについて、今仲酒店(大阪府池田市)のサイトは、絵に描かれたさまざまなカクテルを以下のように解説している。

「竹の園は、命の水・多良岳山系の仕込み水が育む調和に優れた香味バランスで、アミノ酸の低い流麗な酒質の日本酒です。そのため、日本酒の魅力を幅広く愉しめるミクソロジー的な飲み方にも最適です。 今回はパンダさんたちが、様々なレシピをご案内致しますので、ミクソロジストになり切って、お愉しみ頂ければ楽しさ倍増です。
【オススメの飲み方】
◆ ジンジャーエール + 日本酒=禁酒法時代からの代表的ミキサー。レモン多めがおすすめ
◆ ヨーグルト + 日本酒=乳酸発酵どうしがめぐり合い。白くナチュラルなおいしさ
◆ サンライズ + 日本酒=某ミュージシャンが見出したテキーラカクテルを日本酒で
◆ コーラ + 日本酒=サンタさんの衣装を赤にしたのはコカコーラ社ってほんと
◆ お抹茶 + 日本酒 =歴史と水に磨かれた日本文化の結晶2つを、ミクソロジー
◆ コーヒー + 日本酒 =この惑星の住民は、地酒をコーヒーと合わせて呑むらしい
◆ コンブチャ + 日本酒=昆布茶じゃなくて。酵素と酸味が活きる細マッチョなお味
◆ トマトジュース + 日本酒 =日本酒版ブラッディメアリー。旨み × 旨みのハーモニー」

 上記文章に、見慣れないというか見たこともない「ミクソロジー」という言葉が3カ所も出てくる。この言葉について、日本茶専門店「新緑園」(宮崎県児湯郡新富町)のサイトは、以下のように解説している。

「ミクソロジーとは、『Mix(混ぜる)』と『Ology(―論)』を組み合わせた造語です。お酒をジュースやシロップで割るのがクラシカルなカクテルですが、ミクソロジーはリキュールやフレーバーシロップを使用せず、フルーツや野菜、ハーブ、スパイス等の様々な素材を用います。自然な材料をアルコールと組み合わせ、素材そのもののおいしさを楽しむカクテルの新スタイルです」

 ちなみにラベルの下には「MIXOLOGISTA」と目立つ文字で書かれている。意味は「バーテンダー」。バーテンダーのパンダが、さまざまな新しいカクテルを紹介している、という意味なのだろうか。

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