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【4394】裏百楽門 冴 +10 備前雄町100%(ひゃくらくもん さえ)【奈良県】

2020.11.12 18:00
奈良県御所市 葛城酒造
奈良県御所市 葛城酒造

【H居酒屋にて 全3回の②】

 酒友であり麺友でもある「ちーたん」と、なじみのH居酒屋で二人酒だ。店主から「新しいお酒が4種類入りましたよ」とのショートメールが入ったため、「おおおっ、それなら行かずにいられようか」と、おっとり刀で暖簾をくぐった。なんだか、時代劇みたいな文章になってきた。

「鉄砲隊 純米吟醸 爆発にごり 生」のあといただいたのが「裏百楽門 冴 +10 備前雄町100%」。「百楽門」は当連載でこれまで、7種類を取り上げており、うち「裏百楽門」は今回が3種類目。「裏」が多い蔵である。「裏」は、蔵によって意味するところが異なり、搾ったときの「責め」の部分を使った酒のことをいったり(世間的にはこれが多い)、あるいは規格外米(等外米)を使用したため特定名称酒のスペックなのに普通酒扱いのものなどさまざま。ざっくり言うと“訳アリ”の酒に「裏」を付ける場合が多い。さて、今回のお酒をいただいてみる。

 酒蛙「さらりとした口当たり」
 店主「軽い。淡麗に感じる」
 酒蛙「うん。淡麗・軽快。すっきりさっぱりしたお酒。さわやかな酸を感じる。甘旨みはあまり出てこない」
 店主「さわやかなお酒です」
 ちーたん「鼻に抜ける香りが甘やか」
 酒蛙「ドライ感はあるが、いかにもドライ&辛口という平板な辛さではない。ピリッとした味のある辛みかな」
 店主「そうそう」
 酒蛙「余韻のとき、舌に旨みが残る」

 瓶の裏ラベルのスペックは「原料米 岡山県産雄町100%使用、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合60%、アルコール分16度、日本酒度+10前後、酸度2.0前後、アミノ酸度1.3前後、製造年月R2.6、出荷年月2.8」。製造年月と出荷年月を書き分けているのは素晴らしい。

 酒屋さんのサイトはおしなべて、「この酒は規格外米(等外米)を使用したため特定名称酒は名乗れず、税法上は普通酒扱い」と「裏」の意味を説明している。瓶の裏ラベルにもそう書けば良かったのに。

 酒屋さんのサイトは、「軽快で青リンゴを思わせる爽やかな酸味,ピリッとした辛口ですが米の旨味も十二分に感じられるお酒です」とのこの酒に対する【蔵元コメント】を掲載している。

 酒名「百楽門」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「奈良の景色には、花がよく似合う。豊かな自然の中で 多彩な表情を織り成す大自然の花々。そんな風景の生命の息遣いを感じながら 楽しき宴に興ずるのも良し。心の門を開きよろず酒を愛でる。『百楽門』は、そんな楽しい気持ちから取る」

 また同じホームページの蔵元挨拶の中で以下のように述べている。「家族や友人、自然などに常に感謝し、楽しい宴に興じ、心の門を開けましょう。『百楽門』の名が表すこのような意味に恥じないような酒造りに、社員一丸となり邁進してまいります」

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