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【4243】麒麟山 春酒 吟醸(きりんざん)【新潟県】

2020.6.14 21:40
新潟県東蒲原郡阿賀町 麒麟山酒造
新潟県東蒲原郡阿賀町 麒麟山酒造

【Z料理店にて 全6回の③】

 Z料理店の店主はMLB、NPB、社会人野球、大学野球、高校野球に詳しく、わたくしは彼と野球の話をするのが好きだ。店主も、わたくしと野球の話をするのが好きなようで、いつも、店主の定位置の向かいのカウンター席を用意してくれる。今回もその場所に「reserve」の置物が。

 店に入るなり、店主が「蛙さんの飲んだことのない酒を入れときましたよ」。冷蔵庫を見る。おおおっ、本当だ。わたくしが飲んだことがない酒が6種類鎮座している。うれしいではないか。店主の好意にこたえ、全部飲もうではないか。

「羽前白梅」「釜屋新八」と飲み進め、3番目にいただいたのは「麒麟山 春酒 吟醸」だった。麒麟山酒造の「四季酒」である。「四季折々に彩りを変える自然のように、春夏秋冬をイメージした味と装いをお届けします」というコンセプトのもと、2016年から四季折々に合わせたお酒を出している。

 当連載ではこれまで、「麒麟山 吟醸 夏酒」(当連載【3005】)、「麒麟山 純米 秋酒」(当連載【3621】)、「麒麟山 吟醸 冬酒」(当連載【3708】)を取り上げており、今回の春酒で、四季酒をすべて味わったことになる。なお、当連載でこれまで、麒麟山酒造のお酒を10種類取り上げている。さて、今回のお酒をいただいてみる。

 やさしい。ふくよか。やわらかい。丸い。愛用している手帳の文字を読み返すと、似たような意味の言葉の連発だ。わたくしは飲みながら、テイスティング結果をメモしている。そうしないとニワトリの如く、たちどころに忘れてしまうからだ。似た言葉を連発させているところをみると、その印象が相当強かったのだろう。飲み口と味わいは、なめらかな淡麗辛口。吟醸香はほんのすこし。超控えめ。「麒麟山」のDNAを感じるお酒だ。店の親方も「クセが無いお酒だね」。

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「アルコール分15度、原材料名 米(新潟県産)米こうじ(国産米)、醸造アルコール、精米歩合58%」。使用米の品種名を開示してほしかった。

 酒名・蔵名の「麒麟山」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「阿賀町に聳える名峰『麒麟山』は、中国で生まれた架空の動物『麒麟』にその姿が似ている事から名付けられました。古代中国では『聖人の出現を知らせる前触れとしてこの世に現れる』と言われた麒麟。この伝説にあやかり、『飲んでいただいた方にも幸せが訪れるように』と願いを込め、我が社の代表銘柄名として使わせていただいております。ちなみに1843年(天保14年)の創業当時は、神様からの恵みの酒を意味する『福』の文字と、井戸から湧き出る豊かな水への感謝の気持ちから『福の井』という銘柄で販売していました。『麒麟山』に銘柄名を変更したのは1882年(明治15年)のことです」

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