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【4224】菊文明 佳撰(きくぶんめい)【広島県】

2020.5.13 14:30
広島県庄原市 北村醸造場
広島県庄原市 北村醸造場

【A居酒屋にて 全11回の⑧】

 4~5カ月に1回、ほぼ定期的に開いている、オタマジャクシと美女軍団との飲み会。オタマジャクシは、カエルのわたくしより年下なのでオタマジャクシを自称している。会場のA居酒屋はなんと、2日後に店を閉めるんだそうな。びっくり仰天だ。オーナーのNさんには、わたくしにとってのさまざまな“初蔵酒”を用意してもらった。長年のご労苦に感謝、感謝、だ。Nさんは新しい店を開く気満々。いつになるのか。楽しみだ。そして、また“初蔵酒”を用意していただきたい。

「栄光冨士」「七歩蛇」「忠臣蔵」「千利休」「嶺乃誉」「加茂五葉」「粋府」に続いて8番目にいただいたのは、「菊文明 佳撰」だった。紙コップ酒が3個続く。

 この「菊文明 佳撰」を飲むまでには、ちょっとした紆余曲折があった。およそ3カ月前にA居酒屋で開かれたオタマジャクシ会。そのトップバッターに登場したのがこの酒だった。オーナーのNさんが、友人からゲットしてきたものだ、という。ところが、蓋を開けてみて仰天した。酒が濃い茶色に色づいていたのだ。製造年月は記されていない(今は、紙コップの底裏に印字されている)。相当前の酒であることが分かる。超熟成古酒だ。飲むのも腰が引けるほどの色。しかし、わたくしたちは飲んだ。そのときの感想は以下の通りだった。

 オーナーのNさん「そんなに膨らみがなく、キレが良い。嫌な熟し方をしていない」
 美女MIさん「古酒に足を踏み入れているような美味しさ。これ、アリです」
 酒蛙「普通酒にしてはレベルが高い」
 美女MI「狙ってこうしたのか。まさかね。なんでこうなったんだろう」
 酒蛙「酸味と辛みがよく出ている。そして、すこしの古酒香」
 うっちー「けっこうピリッとくる」

 飲み終わってから考えた。新酒でこんな色をした酒はないだろう、新酒で古酒香のする酒はないだろう、と。これをそのまま「菊文明 佳撰」として紹介するのは駄目だろう、と。しかし、わたくしにとっての初蔵酒。紹介しなければならない。考えた結果、蔵に電話して購入、オタマジャクシ会で再度飲むことにした。蔵に電話したとき、「ロットは20個ですが…」と言われ面食らったが、10個にまけてもらった。こうしてわたくしたちは、新酒(製造年月 令和元年12月)の「菊文明 佳撰」を飲むことになったのである。案の定、蓋を開けたら、酒は茶色ではなく、うっすらと黄色に色づいている、普通の日本酒の色だった。さて、いただいてみる。

 オタマジャクシ「クラシカル香味がちょっといる。甘みより辛みが勝っている」
 美女MOさん「ヨーグルトっぽい甘みを感じ、さわやか。日本酒らしい」
 美女MIさん「名前が素敵。独特な酸味あり。これ、全然アリよ」(3カ月前と同じ言葉を使っている(笑)。味覚と表現がブレないMIさんである))
 美女Oさん「大丈夫なお酒」
 酒蛙「甘みと酸を感じる」
 女性日本酒ライターSさん「クラシカル香味います」
 酒蛙「そうそう、クラシカル香味を感じる。余韻は酸と辛み。普通酒としては良い」(3カ月前と同じことを言っている(笑))

 紙コップに印字されているスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール、アルコール分15.0度以上16.0度未満」。

 酒名「菊文明」は非常にユニーク。その由来について、日本の名酒事典は「天保年間(1830~44)創業の歴史ある蔵。酒名は、かつての銘柄『文明』に皇室の紋章の菊を合わせて命名した」と説明している。

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