【4980】京ひな 幸三郎 辛口 大吟醸(きょうひな こうざぶろう)【愛媛県】

2022年12月09日
酒蛙酒蛙
愛媛県喜多郡内子町 酒六酒造
愛媛県喜多郡内子町 酒六酒造

【E居酒屋にて 全5回の①】

 E居酒屋のママから「新しいお酒を20本くらい入れたので、いらっしゃい」と連絡が来た。居酒屋の品揃えは、酒屋任せにしているところが多いが、この店のお酒は、ママの親戚で日本酒に詳しい会社員Kさんが、全国あちこちから仕入れている。ふだんお目にかかれない酒も入れており、彼のチョイスは非常にユニーク。だから、E居酒屋通いは欠かせない。見たことがない酒と会うのは無上の喜びだ。

 今回、最初にいただいたのは「京ひな 幸三郎 辛口 大吟醸」。当連載でこれまで、酒六酒造のお酒を取り上げたのは11年前の「京ひな 女神 純米吟醸」(当連載【467】)1種類だけ。久しぶりの対面だ。さて、いただいてみる。

 上立ち香、含み香とも吟醸香がほのか。含むと、やわらかくて、さらりとした口当たり。軽快感があり、キレが良い。辛口を名乗っているが、旨みが適度にあり、強い辛みには感じない。味のしないドライなだけの辛みではなく、舌を刺すような“マジ辛み”でもなく、普通の“やや辛口”のお酒に感じた。酸は一口目に感じたが、その後、どこかに消えてしまい、酸を感じないようになる。余韻は穏やかな辛み。クラシックタイプのライトボディー寄りか。

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料 米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール、精米歩合50%、アルコール分15度、辛口(日本酒度+8前後)、製造年月2022.9」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 酒名「京ひな」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「江戸時代より木蝋で栄えた歴史ある内子町。そこに蔵を構える酒六酒造のはじまりは大正9年、8つの蔵元が合併し前身となる蔵が誕生しました。昭和16年に初代 酒井繫一郎が『酒六酒造』を創立し、商標を"京ひな"と命名。初代と縁の深かったある京都の名僧がこの酒を飲み、賞賛したその日がひな祭りだったことにちなんでいます」

 サブタイトル「幸三郎」の由来について、「酒のマルミ」(北海道札幌市)のホームページは「名杜氏として活躍され引退した伊方杜氏の梶谷幸三郎氏の名を冠した」と説明している。