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【3774】まんさくの花 特別純米 生原酒 直汲み(まんさくのはな)【秋田県】

2019.4.10 21:39
秋田県横手市 日の丸醸造
秋田県横手市 日の丸醸造

 

【B蕎麦屋にて 全3回の③完】

 手打ち蕎麦屋さんに友人がいる。その奥さまが昨年12月、病気で亡くなられた。倒れてからわずか3カ月。早すぎる旅立ちだった。一緒に店に立っていたので、わたくしとも顔なじみ。店に行くたび、言葉を二、三、交わしたものだった。四九日の忌明けを待って、店主を励ましに行った。この店で飲むときはいつも一緒のタケちゃん夫妻と。店主は、いつにも増して、心のこもった料理でもてなしてくれた。

「會津 龍が沢 純米吟醸 一回火入れ」「越の鶴 鶴飛千尺雪 純米 しぼりたて 無濾過生酒」と飲み進め、3番目にいただいたのは「まんさくの花 特別純米 生原酒 直汲み」だった。「まんさくの花」は、飲む機会が非常に多い酒で、今回の酒を含め、当連載でなんと26種類も取り上げている。おそらく、当連載で、最も多く取り上げている銘柄の一つだ。さて、今回の酒はどうか。いただいてみる。

 ち 「おーっ! 来る来る来る」
 酒蛙「甘旨酸っぱい。そして濃醇。ガツンと来る。香りさわやか。コメの旨みたっぷり。上品な酸。味にメリハリがある。舌先にチリチリ感が非常にある。炭酸ガスだね。シャンパン風だ。フレッシュ!」
 ち 「そう。チリチリ感がすごく来る」
 酒蛙「濃醇だけど、フレッシュ感たっぷりで、キレがある。すっと消える。旨い! 間違いなく激超旨い!」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「酒蔵で搾り流れるお酒をすくって飲むと、微炭酸が口の中で弾けます。この炭酸ガスは瓶詰から出荷までの工程で自然に消えてしまいますが、『直汲み』は搾りたての微発泡感を少しでも多く残せる様、工程を一工夫し瓶詰致しました。爽やかで、軽快な香りが口の中を駆け抜ける、本来酒蔵でしか味わえないこの美味しさを、是非お愉しみください」

 また、蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。

「しぼりたてのフレッシュ感をそのままお届けします。酒蔵で搾り流れる新酒をそのまま、丁寧に瓶詰しました。出来立ての日本酒をすくってのむと、発酵由来のほのかな微発泡が口の中に広がります。通常、この炭酸は出荷するまでに自然と消えてしまいますが、少しでも多く発泡感を残せるようひと工夫しています。グラスに注ぐと綺麗な微炭酸が弾けますが、そのまま少し時間を置くと微発泡感がなくなり和食にも合います。この時期ならではの一本です」

 裏ラベルの表示は「原材料 米(国産)米麹(国産米)、原料米 秋田県産吟の精100%、精米歩合60%、アルコール分17度、日本酒度+5.0、酸度1.6、仕込水 奥羽山脈栗駒山系伏流井戸水、製造年月2019.02」。

 使用米の「吟の精」は秋田県農業試験場が1983年、母「合川1号」と父「秋系53」(その母は「美山錦」)を交配。育成と選抜を繰り返し開発、1993年に種苗法登録された酒造好適米だ。

 裏ラベルは、「まんさくの花」のコンセプトについて、以下のように説明をしている。「『まんさくの花』は全量小仕込みで様々なコンセプトの酒造りに挑戦するブランドです」

 この蔵の名は「日の丸醸造」。その経緯について、蔵のホームページは以下のように説明している。「元禄2年(1689)創業。蔵名の『日の丸」は秋田藩主佐竹公の紋処が『五本骨の扇に日の丸」だったことに由来し、明治40年商標登録済の日本で唯一無二の酒銘です」。今の世なら、おそらくは認められない商標なかも。

 また、酒名「まんさくの花」の由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「昭和56年には、NHKの朝の連続TV小説『まんさくの花」が秋田県横手市で放映されたのを機に、新たな銘柄である『まんさくの花」が誕生。それまで主力商品だった『日の丸」の重みのある酒質とは異なり、『きれいで優しい酒質」を目指した当ブランドは、現在でもなお珍しい、ひらがなの墨文字をラベルに採用。先駆的で極めて斬新なラベルは、現在では日の丸醸造の代表銘柄として定着しています。まんさくの花は『挑戦」のお酒として、変わらぬおいしさを求める傍ら、多種多様な酒米や酵母の酒造りに挑戦し続けてきました。まんさくの花は日本酒の愉しさを追究するブランドとして、これからも様々な商品にチャレンジしていきます」

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