
クレジットカードの特典の1つに家族カードがあります。家族カードの審査は本会員の属性が重視されるので、収入基準に満たない人や金融ブラックの場合でも、発行される可能性が十分あるのが特徴です。
ところが、多くのクレジットカードで家族カードを発行できるため、どこのカードで家族カードを発行するかで迷うでしょう。
そこで本記事では、家族カードのおすすめを6枚紹介。家族カードを夫婦で利用するおすすめの理由や注意点も紹介しています。家族カード発行を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
家族カードおすすめ6選
VIASOカード
- 本会員・家族カードともに年会費無料
- ポイントは自動キャッシュバックで無駄がない
- 携帯電話・インターネット・ETC利用時はポイント2倍
- 選べるカードデザインが豊富
VIASOカードは、三菱UFJニコスが発行する年会費無料カードです。大きな特徴が、カード利用で貯めたポイントを自動でキャッシュバックしてくれる点です。
ポイントの基本還元率は0.5%ですが、携帯電話・インターネット・ETCなどの加盟店※での利用時はポイント2倍の1.0%還元。対象サービスを利用する場合にはお得です。

年会費(税込) |
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基本ポイント還元率 | 0.5% |
ポイントプログラム | VIASOポイント(自動キャッシュバック) |
付帯保険 | ショッピング保険(最高100万円) 海外旅行保険(最高2,000万円) |
国際ブランド | Mastercard |
申し込み条件 | 【本会員】 18歳以上(高校生を除く) 【家族会員】 配偶者・親・18歳以上の子(高校生を除く) ※本会員が学生の場合は発行不可 |
※NTTドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイル、Yahoo!BB、OCN、au one net、BIGLOBE、ODN、So-net、ETCマークのある全国の高速道路、一般有料道路
JCBカードW
- 本会員・家族カードとも年会費無料
- 基本ポイント還元率1.0%
- 優待店利用時は最大5.5%還元
- お得なキャンペーンを定期的に開催
JCBカードWは、39歳まで発行可能のJCBプロパーカードです。年会費は本会員・家族カードとも無条件で永年無料。基本ポイント還元率は1.0%と他のJCBプロパー比で2倍の高還元が特徴です。
カード新規入会時には、お得なキャンペーンを定期的に開催している点も魅力です。特に家族カード入会時の最大4,000円キャッシュバックは開催頻度が高く、特典を受けやすいでしょう。

年会費(税込) |
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基本ポイント還元率 | 1.0% |
ポイントプログラム | Oki Dokiポイント |
付帯保険 | ショッピング保険(最高100万円) 海外旅行保険(最高2,000万円) |
国際ブランド | JCB |
申し込み条件 | 【本会員】 18〜39歳(高校生を除く) 【家族会員】 配偶者・親・18歳以上の子(高校生を除く) ※本会員が学生の場合は発行不可 |
ライフカード
- 本会員・家族カードとも年会費無料
- ポイント付与率のステージを上げやすい
- ポイント最大25倍の会員限定サイトを利用できる
ライフカードは、本会員・家族カードとも年会費永年無料のカードです。ポイントの貯めやすさが特徴で、入会後1年間は還元率1.5倍(0.75%)、誕生月は還元率3倍(1.5%)の特典が魅力です。
家族カード利用分はステージ制の対象なので、家族カードも利用することで還元率を上げやすくなるのがメリットです。その他、ネットショッピングは最大25倍の会員限定サイト経由でお得に貯められます。

年会費(税込) |
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基本ポイント還元率 | 0.5% |
ポイントプログラム | LIFEサンクスプレゼント |
付帯保険 | ー |
国際ブランド | Visa Mastercard JCB |
申し込み条件 | 【本会員】 18歳以上(高校生を除く) 【家族会員】 配偶者・親・18歳以上の子(高校生を除く) ※本会員が学生の場合は発行不可 |
JCB一般カード
- 年間50万円以上利用で本会員・家族カードとも年会費無料
- 海外・国内の旅行保険が付帯
- 最短申し込み翌日にカード受け取り可能
JCB一般カードは、JCBプロパーのスタンダードカードです。プロパーカードのため安心感が高いのが特徴です。年会費は初年度無料、次年度以降は年間50万円以上利用で無料になります。
基本還元率は0.5%ですが、JCBカードWと同じく優待店利用時には還元率がアップします。さらに年間利用額に応じて、還元率が最大1.5倍(0.75%)まで上昇するのも特徴です。

年会費(税込) |
※本会員は条件達成により無料。本会員の年会費無料の場合は家族カード年会費も無料 |
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基本ポイント還元率 | 0.5% |
ポイントプログラム | Oki Dokiポイント |
付帯保険 | 海外旅行保険(最高3,000万円) 国内旅行保険(最高3,000万円) ショッピング保険(最高100万円) |
国際ブランド | JCB |
申し込み条件 | 【本会員】 18歳以上(高校生を除く) 【家族会員】 配偶者・親・18歳以上の子(高校生を除く) ※本会員が学生の場合は発行不可 |
ソラチカカード
- 本会員・家族カードとも年会費が初年度無料
- メトロポイント・Oki Dokiポイント・ANAマイルが貯まる
- PASMOオートチャージ搭載で便利
ソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)は、「To Me CARD PASMO」と「ANAカード」の機能が1つにまとまったカードです。年会費は本カード、家族カードとも初年度は無料です。
ソラチカカード1枚でメトロポイント・Oki Dokiポイント・ANAマイルの3つのポイントが貯まるのも特徴。東京メトロ利用者で、ANAマイルを貯めたい人には、効率よくマイルが貯まります。

年会費(税込) |
※本会員は初年度無料。本会員と同時入会で家族カード年会費は初年度無料 |
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基本ポイント還元率 | 0.5% |
ポイントプログラム | メトロポイント Oki Dokiポイント ANAマイル |
付帯保険 | 海外旅行保険(最高1,000万円) ショッピング保険(最高100万円) |
国際ブランド | JCB |
申し込み条件 | 【本会員】 18歳以上(高校生を除く) 【家族会員】 配偶者・親・18歳以上の子(高校生を除く) ※本会員が学生の場合は発行不可 |
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
- 家族カード1枚目までは年会費無料
- 家族カードでも多数特典が使える
- 家族カードを発行できる範囲が幅広い
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(アメックス・ゴールド)は、アメックスプロパーのゴールドカード。他社プラチナカードクラスのステータスと特典が魅力です。
本会員の年会費は31,900円(税込)ですが、家族カードの年会費は1枚目まで無料。1人あたりの実質年会費を半額にすることも可能です。

年会費(税込) |
※家族カード2枚目以降は13,200円 |
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基本ポイント還元率 | 0.3〜1.0% |
ポイントプログラム | メンバーシップ・リワード |
付帯保険 | 海外旅行保険(最高1億円) 国内旅行保険(最高5,000万円) ショッピング保険(最高500万円) |
国際ブランド | AMERICAN EXPRESS |
申し込み条件 | 【本会員】 20歳以上(高校生を除く) 【家族会員】 配偶者・親・18歳以上の子・兄弟・婚約者など ※18歳未満の子は要相談 |
家族カードは夫婦で利用がおすすめ!5つのメリット
夫婦でクレジットカードを保有する場合、家族カードの発行がお得です。ここからは、家族カードが持つメリットを以下の5つ解説していきます。
- 収入不安定でも発行しやすい
- 本会員同様に特典が付帯する
- ポイントが貯まりやすい
- 家計管理がしやすい
- ゴールドカードの年会費無料も可能
1.収入不安定でも発行しやすい
家族カード会員は、収入が不安定でもカード発行をしやすいです。理由としては、家族カードの審査が本会員の属性を基にしているとされているためです。
家族カード会員自体は、申し込み条件さえ満たせば無職など収入が不安定な状況であっても特に問題にはなりません。

2.本会員同様に特典が付帯する
家族カード会員であっても、ポイント還元や付帯保険などの特典は受けられます。特典はクレジットカードを利用するメリットの1つなので、家族カードでも付帯するのは嬉しいでしょう。
ただし、全ての特典が本会員と同じではありません。特に旅行保険については、付帯されても補償額が本会員より低くなるカードがほとんどです。

3.ポイントが貯まりやすい
ポイント還元は本会員の分と合算されて、まとめて付与されるのが一般的です。仮に本会員同士の場合は、それぞれにポイントが付与されるためポイントが分散してしまいます。
有効期限があるポイントの場合、個別にポイント付与されると目標ポイントまで貯まる前に失効してしまう可能性が出てくるでしょう。失効前にポイントを無理やり使うのは、あまり有効な使い方とはいえません。

4.家計管理がしやすい
カード利用代金は、本会員と家族カード会員の分をまとめて本会員の登録口座から引き落とすのが一般的です。請求書も本会員の元にまとめて届くので、家族カード利用分も把握できるのが特徴です。

家族で別々のカードを持つ場合、引き落としの口座や日付は異なります。利用明細も利用者本人しかわからないため、家計管理の手間が増えることが推測されます。
5.ゴールドカードの年会費無料も可能
カードの年会費は、基本的に家族カードの方が本カードより比較的安いです。ゴールドカードなどの上位カードであっても、家族カードは年会費無料になることも多いです。

上記で紹介したアメックス・ゴールドの場合、家族カード1枚目までは年会費無料です。夫婦で保有すると実質的に年会費が半額となります。
2人とも本会員 | 63,800円(税込) |
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本会員+家族カード会員 | 31,900円(税込) |
本カードも年会費無料であれば、そこまでのメリットはないでしょう。しかしステータス性の高い年会費有料カードであるほど、家族カード発行によるコスト面での恩恵は大きいです。
家族カード利用の5つの注意点
家族カードはメリットだけではありません。利用時に注意したい点を5つ紹介していきます。
- 利用枠は本会員と共有
- 利用履歴が本会員に知られる
- クレジットヒストリーは積み上げられない
- 結婚前は原則発行できない
- 本会員が解約すると使えなくなる
1.利用枠は本会員と共有
家族カードの利用枠は本会員と共有です。仮に本会員の利用枠が100万円の場合、本会員と家族会員の合計で100万円となります。
高額な買い物などによりカード利用が多くなる月は、事前に本会員に知らせておくと良いでしょう。

50万円ずつの利用でも、本会員80万円・家族会員20万円の合計100万円でも問題ないですよ。
2.利用履歴が本会員に知られる
家計管理しやすいところは家族カードのメリットではありますが、観点を変えれば利用履歴を知られてしまうともいえます。家族とはいえ、利用履歴を知られたくない場合もあるでしょう。

3.クレジットヒストリーは積み上げられない
家族カードでは、クレジットヒストリー(クレヒス)と呼ばれるクレジットカードの利用履歴が溜まりません。本来では、クレジットカードの利用履歴は3つの信用情報機関に登録・管理されています。

支払い延滞などの金融事故履歴があると「悪いクレヒス」となり、問題なく利用していれば「良いクレヒス」とみなされます。
しかし家族カードの場合は、利用額や利用頻度に関わらずクレヒスの記録が残りません。本会員として上位カード発行を狙う場合には、家族カードの利用はプラスにならないでしょう。
4.結婚前は原則発行できない
家族カードには申し込み条件があります。家族であれば誰にでも発行できるわけではありません。多くのカードが設けている申し込み条件は以下の3つです。
fa-check-square-o配偶者
fa-check-square-o18歳以上の子
ここからわかるように、結婚前の恋人は家族カード発行の条件外となることが多いです。さらに、兄弟や孫など2親等以上離れている間柄も申し込みできません。
有名なカード会社ではアメックス(AMERICAN EXPRESS)が挙げられます。具体的な家族カード発行基準を設けていないため、恋人に対しても家族カード発行が可能です。

5.本会員が解約すると使えなくなる
家族カードは、あくまで本会員に対してのサービスの1つです。本会員がカードを解約すれば、家族カードは使えなくなります。

サービスの改悪がない場合でも、年会費が高額なカードなどは家計状況により維持が難しくなることも出てくるでしょう。
もちろん本会員が継続保有すれば良い話ですが、家族カードのために本会員が使わないカードを継続するのは意味がありません。
まとめ
今回は家族カードについて、おすすめやメリット、注意点を紹介してきました。
家族カードは、収入など発行条件に満たない場合でも発行しやすく、本会員と同様の特典を受けられるのが特徴です。カード年会費も割安のため、コスト削減としてもメリットがあります。
ぜひ家族カードを発行して、よりお得にクレジットカードを使いこなしましょう。どのカードを発行するか迷った際は、本記事で紹介している6枚を検討してみてください。