
夢のマイホームを持つ住宅購入は人生で最も大きな買い物ともいわれています。金額も大きいため、一括購入できる方は少なく、多くの方が住宅ローンを組むことになるでしょう。
しかし、住宅ローンは各金融機関で用意されており「どこの住宅ローンが良いのか」比較が難しく迷ってしまいますよね。
そこで本記事では、住宅ローンのおすすめ人気13選を紹介。人気の住宅ローンや、住宅ローンを選ぶポイントについても詳しく解説しています。

住宅ローンのおすすめ銀行13選
さっそく、住宅ローンのおすすめを13紹介していきます。
※各金融機関のインターネット申込向け商品で比較しています。店頭申し込みの場合は金利などの条件が異なる可能性があります。
住信SBIネット銀行
- 全疾病保障特約付きで安心
- 変動・固定ともに低金利
- 専用アプリで手続きをサポート
住信SBIネット銀行の住宅ローンは、金利の低さと充実した保障が特徴です。特に魅力なのが、団信の全疾病保証特約が無料で付帯される点です。
金利の低さにも定評があり、変動金利は年0.44%、固定金利は20年の場合で年2.33%。全疾病保障特約付きということを考慮すれば、他社よりもよい条件といえるでしょう。
ネット銀行であるため、ネットによる手続きもスムーズで申し込みは最短10分で完了。融資完了までは専用アプリでしっかりとサポートも受けられますよ。

変動金利 | 年0.44%(新規借入) ※2023年1月4日時点 |
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固定金利 | 年2.33%(固定20年) ※2023年1月4日時点 |
事務手数料 | 融資金額の2.2% |
繰上げ返済手数料 | 無料 ※固定金利特約期間中の全額繰上げ返済時は33,000円 |
借入可能額 | 500万円〜1億円 |
返済方法 | 元利均等返済 or 元金均等返済 |
PayPay銀行
- 借り換えで変動金利が0.330%
- 保証料・印紙代・一部繰上返済手数料0円
- 電話や掲示板で手続きのサポートが受けられる
PayPay銀行の住宅ローンは、借り換え申し込みで変動金利が0.330%、新規借入申し込みで変動金利0.349%と、業界内でも低水準になるキャンペーンを実施しています。
保証料や印紙代、一部繰り上げ返済にかかる手数料も発生しません。
なお、PayPay銀行の住宅ローンでは、金利の上乗せをしなくても団体信用生命保険に加入できるのがポイント!
そして51歳未満の方なら、「一般団信プラス」「がん50%保障団信」も利用できます。

変動金利 | 年0.330%(キャンペーン適用) ※2023年1月時点 |
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固定金利 | 年1.050%(固定10年) ※2023年1月時点 |
事務手数料 | 融資金額の2.20% |
繰上げ返済手数料 | Web:無料 電話:5,500円/回 ※全額繰上げ返済時は33,000円(消費税含む) |
借入可能額 | 500万円以上2億円以下(10万円単位) |
返済方法 | 元利均等返済 |
新生銀行
- 事務手数料が安いプランも選べる
- ステップダウン金利タイプも選べる
- 借入から5年以降は全額繰り上げ返済でも手数料無料
新生銀行の住宅ローンは、金利が低いだけでなく手数料の安さでも魅力があります。通常の変動金利タイプを選んだ場合、事務手数料が税込55,000円からです。
住宅ローンの多くが融資金額の2.2%の事務手数料を設定している中、最安税込55,000円の事務手数料なら初期費用を安く抑えられるでしょう。
さまざまな金利タイプを用意しているのも特徴です。特にステップダウン金利は、借入後10年が経過すると5年ごとに金利が段階的に下がっていきます。

その他では、保証料や繰上げ返済手数料、団信保険料など各種手数料は無料。特に繰上げ返済は、5年経過後なら全額繰り上げ返済時でも手数料がかかりません。
変動金利(半年型) | 年0.42%(通常) 年0.32%(キャンペーン適用) ※2023年1月4日時点 |
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固定金利 | 年1.50%(固定20年) ※2023年1月4日時点 |
事務手数料 | 0円〜 ※キャンペーン 金利タイプにより異なる |
繰上げ返済手数料 | 無料 ※借入から5年以内の全額繰上げ返済時は165,000円 |
借入可能額 | 500万円〜3億円 |
返済方法 | 元利均等返済 |
三菱UFJ銀行
- 住宅ローン取り扱い残高No.1※1
- 女性向け特典などお得な特典が多数
- 7大疾病保障付特約を付帯できる
三菱UFJ銀行の住宅ローンは、取り扱い残高No.1を誇ります。メガバンクとしての信頼性も高く、安心して利用できるでしょう。
住宅ローンでは珍しい女性向け特典もあります。出産前後6ヶ月以内に申し出すると、申し出た時から1年間は金利が年0.2%優遇。出産を控えた女性の方は、活用するとお得です。
その他にも、家電購入特典や引越し特典、スーパー普通預金との併用によるPontaポイントプレゼントなど特典は多数あります。

変動金利 | 年0.475% ※2023年1月時点 |
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固定金利 | 年1.05%(固定10年) ※2023年1月時点 |
事務手数料 | 融資金額の2.2% |
繰上げ返済手数料 | 無料 ※全額繰上げ返済時は16,500円 |
借入可能額 | 500万円〜1億円 |
返済方法 | 元利均等返済 or 元金均等返済 |
auじぶん銀行
- 変動金利が0.389%の低金利※2023年1月時点
- auのサービス利用で金利引き下げ
- がん50%保証団信が無料付帯
auじぶん銀行は、金利の低さが特徴の住宅ローンです。2023年1月時点での変動金利は年0.389%の低さを誇り、auサービス利用によりさらに0.1%の金利引き下げがあります。
fa-check-square-oポイント2じぶんでんき…年0.03%引き下げ
これらのサービス利用者なら年0.289%まで金利が減少。0.3%未満の金利は、他社では中々実現しない低金利です。
保証が充実しているのもメリットで、各種保証料や手数料は0円。特にがん50%保証団信保険料も無料なので、万が一の際もローン残高が半分になり安心です。

変動金利 | 年0.389% ※2023年1月4日時点 |
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固定金利 | 年1.655%(固定20年) ※2023年1月4日時点 |
事務手数料 | 融資金額の2.2% |
繰上げ返済手数料 | 無料 ※固定金利特約期間中の全額繰上げ返済時は33,000円 |
借入可能額 | 500万円〜2億円 |
返済方法 | 元利均等返済 or 元金均等返済 |
ソニー銀行
- 自己資金10%以上用意で金利が優遇
- がん団信100が年0.1%の上乗せ金利で適用
- オリコン顧客満足度調査「住宅ローン」11年連続総合1位※2011年〜2021年
ソニー銀行の住宅ローンは、多くの利用者から高い評価を得ています。オリコン顧客満足度調査「住宅ローン」部門においては、2011年から11年連続で総合1位を獲得の実績があります。
顧客満足が高い理由としては、低い金利と充実した保障内容が挙げられるでしょう。
保障においては、団信のラインナップが充実。がんと診断された場合にローン残高がなくなる「がん団信100」は、わずか0.1%の上乗せ金利で付帯可能です。

その他、保証料や一部繰上げ返済手数料などの諸費用も無料。トータルコストの安さが際立つ住宅ローンです。
変動金利 | 年0.397% ※2023年1月4日時点 |
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固定金利 | 年1.867%(固定20年) ※2023年1月4日時点 |
事務手数料 | 融資金額の2.2% ※一部商品は異なる |
繰上げ返済手数料 | 無料 |
借入可能額 | 500万円〜2億円 |
返済方法 | 元利均等返済 |
りそな銀行
- 変動金利・固定金利がともに低金利
- ユニークな住宅ローン商品も取り揃えている
- りそな銀行の他のローンでも最大3.0%の金利優遇あり
りそな銀行の住宅ローンは、変動金利・固定金利ともに金利の低さが特徴。変動金利は年0.470%、10年固定金利は年1.125%となっていて、都市・地方銀行の中でも低めの設定です。
通常の住宅ローン以外にも、他行にはないユニークな住宅ローン商品を取り揃えているのも魅力です。主な商品としては以下があります。
fa-check-square-o省エネ・エコロジー応援!住宅ローン
fa-check-square-o日照補償付住宅ローン「晴れたらいいね」
それぞれ条件を満たすと、金利優遇などの特典がついてくる商品です。うまく活用すれば、通常の住宅ローンよりお得になるケースもあります。
保障も充実しており、特定状態保障特約付の「団信革命」が人気。3大疾病を含む16の特定状態に陥った際、ローン残高を保障してくれます。

変動金利 | 年0.470% ※2023年1月時点 |
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固定金利 | 年1.125%(固定10年) ※2023年1月時点 |
事務手数料 | 融資金額の2.2% |
繰上げ返済手数料 | 無料 ※インターネット契約の場合は全額繰上げ返済不可 |
借入可能額 | 50万円〜1億円 |
返済方法 | 元利均等返済 |
みずほ銀行
- 変動金利は年0.375%の低金利
- ライフイベントに応じて返済額を調整可能
- 住宅ローンに関する諸費用が0円
みずほ銀行はメガバンクの住宅ローンの中でも、金利の低さに定評があります。変動金利は年0.375%でメガバンクの中でも特に低く、ネット銀行と同水準です。

独自の特徴としては、ライフイベントに応じて返済金額を増減できるサービスがある点です。子どもの進学など支出が増える時期は返済額を減らし、子どもの就職後など余裕ができたら返済額を増やせます。
返済額の増減により、家計の状況に合わせて無理なく返済計画を立てられるでしょう。
その他では、一部繰上げ返済手数料や団信保険料、金利変更手数料など諸費用が無料な点もメリット。トータルコストでも負担が少ないところが魅力です。
変動金利 | 年0.375% ※2023年1月時点 |
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固定金利 | 年1.40%(固定10年) ※2023年1月時点 |
事務手数料 | 融資金額の2.2% |
繰上げ返済手数料 | 無料 ※全額繰上げ返済時は33,000円 |
借入可能額 | 50万円〜1億円 |
返済方法 | 元利均等返済 or 元金均等返済 |
イオン銀行
- イオンでの買い物が毎日5%オフ
- 年中無休で対面の相談が受けられる
- 定期預金の金利が優遇される
イオン銀行の住宅ローンは、イオン会員にお得な特典が充実しているのが特徴です。イオンカードセレクトをお持ちの人は「イオンセレクトライブ」に加入でき、入会から5年後の翌月10日まで、イオンでの買い物が毎日5%オフになります。
住宅ローンの契約と一緒にイオンカードセレクトの申し込みもできるので、持っていない人は作っておくといいでしょう。
初めての住宅ローン契約の人のために、実店舗で担当者と対面式に相談できるので、分からないことなどがスムーズに話せるのが魅力です。
イオン銀行窓口は原則年中無休で受け付けているので、買い物のついでにローンの相談ができて便利です。

変動金利 | 新規借入:年0.52% 借り換え:年0.47% ※2023年1月時点 |
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固定金利 | 年0.99%~(固定10年) ※2023年1月時点 |
事務手数料 | 融資金額の2.20% |
繰上げ返済手数料 | 無料 ※全額繰上げ返済時は55,000円(税込) |
借入可能額 | 200万円以上1億円以内(10万円単位) |
返済方法 | 元利均等返済 |
出典:イオン銀行公式サイト
三井住友銀行
- オンラインで契約完了できる
- 印紙代・電子契約利用による手数料が不要
- 注文住宅建築の際、土地資金を先に借りられる
三井住友銀行 住宅ローンは、変動金利・固定金利共に魅力的な水準なのが特徴です。WEB申込専用住宅ローンの場合、変動金利型なら金利の引き下げ幅が完済まで変わらず一定で契約できます。
そのため、金利に対する考え方やライフプランに合わせて、自由に設定できるのが魅力でしょう。

アプリを使えば自宅や出先でも審査申し込みができ、審査結果をアプリ内で知ることができます。必要書類も写真をアプリにアップロードするだけなので、場所や時間に関係ありません。
その他には、夫婦のどちらかに万が一の事があった場合にローン残債が0円になる「クロスサポート」や、自然災害などの被災時には返済が一部免除になる契約も選べます。

変動金利 | 年0.475%~ ※2023年1月時点 |
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固定金利 | 年1.14%~(固定10年) ※2023年1月時点 |
長期固定金利 | 年2.49%〜(20年超~35年以内) ※2023年1月時点 |
事務手数料 | 融資金額の2.20% |
繰上げ返済手数料 | SMBCダイレクト(インターネットバンキング):無料 窓口専用パソコン:5,500円(税込) |
返済方法 | 元利均等返済 or 元金均等返済 |
出典:三井住友銀行公式サイト
横浜銀行
- 横浜銀行で給与振込を利用すればさらに金利0.03%引き下げも可能※
- 自然災害時支援特約付帯で、災害時返済をサポート
- 契約会員限定の特典が充実
横浜銀行の住宅ローンは、インターネットからの申し込みもできますが、対面相談も受けられるので、初めての方や分からない事があった場合でも気軽に相談できます。
横浜銀行の住宅ローンを契約し、給与振り込みも同じにした場合は、契約金利がさらに0.03%引き下げられます。
金利を上乗せすることで、ガン保障特約や3大疾病保障特約・ワイド団信なども付帯できるので、もしもの事態に備えることもできます。
また自然災害時自然特約を付帯すると、一定期間の間返済額の払戻が受けられます。さらに横浜銀行は住宅ローン契約者にだけ受けられる5つの特典を用意しています。

変動金利 | 年0.385%〜 ※2023年1月時点 |
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固定金利 | 年1.410%〜(固定10年) ※2023年1月時点 |
長期固定金利 | 年1.910%(20年超~35年以内) |
事務手数料 | 融資金額の2.20% |
繰上げ返済手数料 |
インターネットバンキングでの一部繰り上げ返済:無料 全額繰り上げ返済:(変動金利)33,000円(税込) |
借入可能額 | 1億円 |
返済方法 | 元利均等返済 or 元金均等返済 |
出典:横浜銀行公式サイト
※ 融資手数料型金利プランの条件を満たし、「さらにおトクな金利プラン」の対象者の場合適用
ARUHI
- 通常のフラット35よりも低金利な「ARUHIスーパーフラット」
- フラット35のシェア12年連続No.1※公式サイトより
- 事前審査は最短1営業日・本審査も最短3営業日で分かる
ARUHIは住宅ローン専門の金融機関として有名です。そのため、様々な住宅ローンプランが用意されているので、自分のライフスタイルなどにあったプランを探すことができるでしょう。
金利の適用は融資を実行した月になるので、金利が下がったタイミングを逃してしまう可能性を少しでも減らすことができます。

インターネットからの手続きであれば、保証料や繰り上げ返済手数料も必要ないので、コストを抑えて返済をしたい人のニーズにも対応できる住宅ローンでしょう。

変動金利 | 年0.650%~(半年型) ※2023年1月時点 |
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当初固定金利 | 年1.590%~(固定10年) ※2023年1月時点 |
事務手数料 | 融資金額の2.20% |
繰上げ返済手数料 | 無料 ※全額繰上げ返済時は55,000円(税込) |
借入可能額 | 100万円以上8,000万円以下 |
返済方法 | 元利均等返済 or 元金均等返済 |
出典:ARUHI公式サイト
楽天銀行
- 事務手数料が借入金額に関係なく一定
- 変動金利型なら返済中に金利タイプを変更できる
- 返済口座を楽天銀行口座に指定すると年0.3%低い金利で借りられる
楽天銀行の住宅ローンは、ライフプランや考え方に合わせて柔軟に金利タイプが選べる・変更できる契約内容になっています。
また、融資事務手数料が借入金額に関係なく一律330,000円というのも楽天銀行ならではの仕組みでしょう。さらに契約時に発生する諸費用の一部を、借入額に合算することもできます。

返済口座を楽天銀行に指定した場合は、他の銀行口座と比較して「年0.3%」低い金利で借入できるので返済総額を少しでも抑える事に繋がります。
期間限定ではありますが、住宅ローンの新規借入とエントリーで、楽天会員ランクに応じた楽天ポイントが付与されます※。

変動金利 | 年0.535% ※2023年1月時点 |
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固定金利 | 年1.442%(固定10年) ※2023年1月時点 |
事務手数料 | 一律330,000円 |
繰上げ返済手数料 | 一部・全額:0円 |
借入可能額 | 500万円以上1億円以内 |
返済方法 | 元利均等返済 or 元金均等返済 |
出典:楽天銀行公式サイト
※ 2022年5月26日時点
住宅ローンを選ぶ6つのポイント
実際に住宅ローンを選ぶ際には、どこに着目すればよいでしょうか。選ぶ上で重視する6つのポイントについて解説します。
- 金利タイプ
- 団信の保障内容
- 返済方法
- 住宅ローンの種類
- 諸費用
- もし迷った場合は銀行で相談
1.金利タイプ
住宅ローンには、当然ですが金利が発生します。低金利の方が嬉しいですが、金利の低さだけに着目することはあまりよくないです。

金利タイプは大きく以下の3つがあります。
fa-check-square-o固定金利(全期間)
fa-check-square-o固定金利(期間選択)
大きく分けて変動タイプと固定タイプの2つです。固定タイプは、全期間で固定されるタイプと、一定期間は固定金利でその後は変動金利か固定金利かを選択できるタイプがあります。
それぞれのメリット・デメリットをまとめました。
変動金利 | |
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メリット | ・固定金利よりも低金利 ・金利が低下すれば返済額も減少 |
デメリット |
・金利上昇で支払額が増加 |
固定金利(全期間) | |
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メリット | ・毎月の返済額が一定 ・返済計画を立てやすい |
デメリット | ・変動金利に比べ金利が高め ・市場金利が低下しても金利は下がらない |
固定金利(期間選択) | |
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メリット | ・固定期間中は返済額が一定 ・固定期間終了後は変動金利に移行できる |
デメリット | ・変動金利よりは金利が高め ・契約時点で総支払額がわからない |
金融機関によっても、どの金利タイプを得意としているかが異なります。ご自身に合った金利タイプを選択した上で、低い金利を設定している金融機関を選ぶとよいでしょう。

2.団信の保障内容
住宅ローン利用で気になるのが、契約者の死亡や就労不能など万が一のケースの保障です。
団信に加入することで住宅ローン返済に対する不安を軽減できるでしょう。ほとんどの金融機関で、住宅ローンを組む際の団信加入が可能です。
ただし団信の保障内容は、金融機関によって異なります。しっかりと確認して、万が一のケースにも対応できるように準備しておきましょう。

3.返済方法
住宅ローンの返済方法は「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類があります。
- 元利均等返済…毎月の支払額が一定
- 元金均等返済…毎月支払額のうち、元金額が一定
毎月一定額なので、返済計画が立てやすいのは元利均等返済です。一方で元金均等返済は、元金の減少ペースが早くなります。
どちらが良いかは人により異なります。ご自身の生活スタイルに合う返済方法を選び、無理なく返済できる方法を選びましょう。
4.住宅ローンの種類
住宅ローンの種類は以下の大きく3つがあります。
- 民間ローン
- フラット35
- 公的ローン
民間ローン
民間ローンとは、銀行や信用金庫・ノンバンクといった「民間の金融機関」が取り扱っている金融商品です。
ただし、審査に通るためのハードルが高い傾向であることや、金融機関によっては「手数料」が割高に設定されている場合もあります。

フラット35
民間の金融機関と「住宅金融支援機構」が提携した機関が用意している住宅ローンをフラット35といいます。
なお適用金利は金融機関によって異なり、原則15年~35年以内もしくは契約時の年齢から80歳になるまでの範囲で期間が設定できます。
ただし、耐震性やバリアフリー性といった物件の条件を満たす必要がある点や、変動金利よりも金利が高い点について考慮しましょう。

公的ローン
3つ目に紹介するのは、自治体融資や財形住宅融資といった公的な機関が提供している「公的ローン」です。
しかし現在は自治体の提供する住宅ローンが減ってきており、お住まいの地域では融資を行っていないこともあります。
また「財経住宅融資」の場合は勤務先で「財経貯蓄を1年以上行っている人」を条件としていることが一般的なので、希望した人すべてが条件を満たせるとは限りません。

5.諸費用
住宅ローンを契約する際には、物件価格のほかに発生する「諸費用」も考慮した上で検討しましょう。
融資手数料 | 借入先に払う手数料のこと |
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保証料 | 保証会社へ支払う費用 |
保証会社事務取扱手数料 | 保証会社と保証委託契約を結ぶ際に必要な事務的手数料 |
登記費用 | 住宅ローンの「抵当権設定登記」に必要な登録免許税と手続きをおこなう司法書士への報酬費用 |
印紙税 | 契約に必要な印紙の費用 |
繰り上げ返済手数料 | 借り換えするときに残高を繰り上げ返済するときに発生する手数料 |
以上のように、色々な費用がかかってくることを念頭に入れておきましょう。なお、諸費用の負担が不安という場合には「諸費用ローン」の検討もおすすめです。

6.もし迷った場合は銀行で相談
色々調べていても住宅ローンについて分からないことがあるというのは珍しくありません。その場合にはプロである銀行に相談をするのもいいでしょう。
金利タイプはどれをえらんだらいいか・いくらくらいまではローンが組めるのかといった、自分の選択で不安がある場合に、相談をすることで納得のいく選択に繋がります。

住宅ローン申し込みの流れ・必要なもの
住宅ローン手続きの流れ
住宅ローンを契約する際には、一般的に以下のような流れで進んでいきます。
- 情報収集・ローン会社との相談
- 事前審査の申し込み(3日~1週間程度)
- 本審査(正式審査)の申し込み(1週間~2週間程度)
- ローン契約
- 融資の実行
住宅ローンには色々な金利プランや優遇プラン、優待特典などがあるので、複数の会社の商品を調べて、自分にあったプランを探しましょう。
仮審査・本審査共に、最近はインターネット上でできるところが増えていますが、窓口で進めるのが一般的でしょう。

住宅ローン申請に必要なもの
住宅ローンの契約において必要なものは新規借入か借換かのほかに金融機関や商品によって違うので注意しましょう。

事前審査における必要書類
- 本人確認書類:運転免許証・パスポート・健康保険証など
- 収入証明書類:源泉徴収票・確定申告書・納税証明書の写し(3年分)など
- 物件確認資料:パンフレット・購入予定物件の販売チラシ・資金計画表など
なお、源泉徴収票は、毎年年末・年始に勤務先から発行されるものです。もし手元にない・紛失した場合には再発行に時間がかかるので事前に確認することをおすすめします。
本審査における必要書類
本審査では事前審査で提出した書類に加えて必要な書類があります。
- 本人確認書類:運転免許証・パスポート・住民票(世帯全員のものかつ続柄の記載ありのもの)
- 収入確認書類:源泉徴収票・住民税決定通知書・確定申告書など
- 物件確認書類:売買契約書・重要事項説明書・工事請負契約書・登記事項証明書など
本人確認書類では、本審査では世帯全員分の住民票が加えて必要になります。

契約締結時における必要書類
ローン契約時にも必要となる書類はいくつかあります。これらの種類が1つでもかけてしまうと、手続きが完了できないので注意しましょう。
- 本人確認書類:運転免許証・パスポート・住民票(世帯全員のものかつ続柄の記載ありのもの)・印鑑登録証明書
- 入金口座を確認できる書類:入金口座の通帳
- 口座の内容が分かるもの:金融機関のWebサイトの入出金履歴など
契約を結ぶまでには実に色々な書類を用意しなければなりません。

住宅ローン契約に必要な諸費用
住宅ローンの契約に必要な費用は、契約商品や金利・融資事務手数料などが契約者によって違うので、個人差があります。
- 融資手数料
- ローン保証料
- 仲介手数料
- 火災保険料
- 地震保険料
- 団体信用生命保険料
ここでは、各費用の相場目安を一例として紹介していきます。
- 中古物件:物件購入額の6~10%
- 新築物件:物件購入額の3~7%
たとえば、中古物件で2,500万円の借入金額で契約をする場合は、購入価格の6%で計算すると2,500万円×6%=150万円ほどが諸費用として発生する計算になります。

住宅ローン見直しのポイント3つ
返済条件の見直し
住宅ローンは、当初契約した「返済期間」「返済方法」について見直すことができます。
もし検討をするのであれば、借入先の金融機関で相談をするのがいいでしょう。

繰り上げ返済も考える
もしまとまって返済できる資金があるという場合には、「繰り上げ返済」もおすすめです。
返済期間が短くなるということは、その分金利発生分も減ることに繋がるので、最終的な総返済額を抑えることも可能です。

借り換え
借り換えを行うと、返済残高分を最初に契約したものよりも低い金利の住宅ローンで新たに借り入れし直せます。
とはいえ、借り換えをすれば誰でも負担が軽減できるわけではありません。
- 残高1,000万円以上
- 借り換え後の金利差が1%(年率)以上ある
- 返済期間が10年以上残っている
これらの条件をクリアしていれば、借り換えを行うメリットは十分にあります。
しかし、ここで注意なのが「保証料」「印紙代」をはじめとする諸費用の発生です。

住宅ローン控除とは?
住宅ローンの控除とは、ローン契約をした際に「年末時点での住宅ローンの残高の0.7%」※が、入居時から10年間は納めた所得税や住民税から控除される制度のことです。
2021年の年末までは「1%」の減税が受けられましたが、法改正により2022年以上は0.7%へと引き下げられました。
※ 2022年5月時点
住宅ローン控除が適用される条件
住宅ローンを使えば全ての人が適用されるわけではありません。以下が適用条件です。
- 返済期間が10年以上
- 契約者本人が住んでいる
- 専有面積(登記簿上)が50㎡以上
- 居住用割合が1/2以上
- 控除を受ける年分の合計所得金額が「2,000万円以下」
住宅ローン控除の条件や内容は変わることがあるので、控除を検討している人は事前に確認しましょう。
初年度に「確定申告」が必須
住宅ローンの控除を受けるには、初年度に確定申告をしなければなりません。確定申告をしないと適用が受けられなくなるからです。
- 居住地を所轄する税務署で申告する
- 入居した翌年の3月15日までに申告
もし忙しくて税務署に行く時間がないという方は、郵送・インターネットでの手続きも可能です。
まとめ
今回は、住宅ローンのおすすめ金融機関8選を紹介し、住宅ローンの選び方についても解説しました。
一言で住宅ローンと言っても、各金融機関で特徴の異なる商品を用意しています。金利タイプや万が一の保障内容、返済方法などを確認し、ご自身に合う商品を選んでください。
