
中小企業診断士は中小企業の経営課題に対応するため、診断・助言をする専門家です。法律上の国家資格であり、中小企業支援法に基づいて経済産業大臣が登録します。
資格を取得することで就職・転職時において大きなアピールに繋がるうえ、キャリアアップも図りやすくなるでしょう。そのため、資格取得に向けて学習に取り組む人は少なくありません。
では、どのような方法で勉強をすれば良いのでしょうか。おすすめは、通信講座で学ぶ方法です。今回は、中小企業診断士のおすすめ通信講座7選を紹介します。
おすすめの通信講座をもっと見る
Contents
中小企業診断士のおすすめ通信講座7選
STUDYing
- 中小企業診断士のオンライン講座が無料で試せる
- 1本5分の動画講義など、スキマ時間を使ってスマホで学習できる
- 学習量やテスト結果をデータ化して見返せる
- 「AI問題復習機能」で効率的な学習をサポート
STUDYing中小企業診断士講座の特徴
STUDYing中小企業診断士講座は、忙しい社会人でも学習しやすいという特徴があります。オンライン完結となるため、いつでもどこでも学習を進められる点は魅力です。
仕事をしながらでも継続して学習したい人は、STUDYing中小企業診断士講座をチェックしてみてください。
STUDYing中小企業診断士講座講師陣
STUDYingの講師兼代表である綾部 貴淑氏は、中小企業診断士の資格を取得するにあたって、テキストの情報量の多さに挫折した経験があります。
「加速学習法」という少しの学習をこまめに繰り返す方法と、講師陣も効率的に知識を得られる講義を徹底しています。
STUDYing中小企業診断士教材
STUDYing中小企業診断士で利用する教材は、「学習マップ」などがあります。学習マップは学習で得た知識を整理するのに役立ちます。
また、STUDYingはオンライン完結となるため紙のテキストは使用せず、スマートフォンやタブレット端末でのWEBテキストのみで学習を進めます。

STUDYingの基本情報
料金・コース名(税込) |
|
---|---|
教材の特徴 |
|
サポート体制 |
|
合格率・合格実績 | 2021年度試験合格132名 |
学習スタイル | オンライン |
対応地域 | 全国 |
各種割引制度・キャンペーン情報 | 無料登録で15%OFFクーポンプレゼント |
アガルート
- 講師による添削あり・無しを選べる
- 講義時間が10分からと短い
- フルカラーテキストはすべて講師が作成
- 1次のみ・2次のみ両方の範囲でコースを選べる
- サンプル動画が豊富でしっかり検討してから契約できる
- 2023年合格者は全額返金・お祝い金30,000円進呈
アガルート中小企業診断士講座の特徴
アガルートは対策範囲や添削の有無などで、自分に合ったコースを選べる通信講座です。自分で問題を解いて答え合わせをする場合、添削無しのコースを選べばコストを低く抑えられます。
日本コンシューマーリサーチによる調査では、支持率・口コミ評価・サポート体制においてナンバーワンに輝いているため、質の高いサービス提供が期待できます。(公式サイトによる)
アガルート中小企業診断士講座講師陣
アガルートの講師はそれぞれ専門分野があり、資料制作から講義までを一貫して担当しています。講師の紹介は公式サイトに詳しく載っているため、気になる人はぜひチェックしてください。
また、サンプル動画もアップされており、契約前にどのような講義なのかも確認できるというメリットもあります。
アガルート中小企業診断士教材
アガルート中小企業診断士通信講座は、テキストやWEB教材を使用します。さらには音声データでの配信もあるため、イヤホンを付けて移動する際にも学習に取り組むことが可能です。
そのため、情報量の多いテキストが苦手な人でも使いやすいでしょう。WEBにて視聴できる講義動画は8段階のスピードで再生できるため、自分の知識吸収速度に合わせて視聴できます。

アガルートの基本情報
料金・コース名(税込) |
|
---|---|
教材の特徴 |
|
サポート体制 | 講師による添削サポート |
合格率・合格実績 | 非公開 |
学習スタイル | オンライン |
対応地域 | 全国 |
各種割引制度・キャンペーン情報 |
|
出典:アガルート公式サイト
フォーサイト
- 自分のペースで勉強できる
- 最短8か月で合格できる教材・カリキュラムの設定
- テキストはフルカラー
フォーサイトは、中小企業診断士の資格初学者のためのコースを提供している通信講座です。初めての人がつまづきやすい、勉強の進め方をeラーニングで管理してくれます。
一般的に12か月程度の勉強期間が必要といわれる中小企業診断士ですが、最短8か月で合格が目指せるカリキュラムなのもフォーサイトの強み。

料金・コース名(税込) |
|
---|---|
合格実績 | 受験者10名中6名が1次試験合格と回答(2022年度1次試験)※バリューセット受講生へのアンケート |
カリキュラム・教材 |
|
サポート・特典 |
|
たのまな
- 過去の出題傾向から必要な学習範囲を厳選
- 短期間で合格スキルを習得できる勉強法を提供
- Eメール・FAX・質問票での質問は回数無制限
たのまなは、「いつでもどこでも」学習できる教材・学習システムを提供している通信講座です。中小企業診断士の試験においても、過去の出題傾向などから効率よく勉強できる教材やカリキュラムを用意しています。
なお、たのまなではEメール・FAX・質問票からの質問は回数無制限でできるので、分からない部分は回数を気にせずに講師に質問できるのがメリットです。

料金・コース名(税込) |
一括払い 219,000円 月々6,900円~ |
---|---|
合格実績 | 非公開 |
カリキュラム・教材 |
|
サポート・特典 | Eメール・FAX・質問票からの質問は回数無制限 |
資格の大原
- 1次・2次試験対策のプロフェッショナルが講師
- 分かりやすさ・使いやすさを重視した教材
- 2次試験の口述試験対策もしっかりフォロー
資格の大原は、全国に学校がありますがWeb通信講座のコースも豊富なことで知られます。実際に学校で授業を受けるのと同様に、中小企業診断士の受験指導のプロから指導がうけられます。
なお、スキマ時間を利用して勉強したい人には「診断士30コース」がおすすめです。7科目トータル30時間で1次試験の基礎講義が受けられます。

料金・コース名(税込) |
|
---|---|
合格実績 | 非公開 |
カリキュラム・教材 |
|
サポート・特典 |
|
資格の学校TAC
- 最短で合格に導くための講師から指導を受けられる
- ポイントをおさえた分かりやすいテキスト
- 無理なく・無駄なく学べるカリキュラムの提供
資格の学校TACは、中小企業診断士の試験以外にも様々な通信講座を提供しています。コースは大きく3つに分かれており、いずれのコースもWeb通信講座で受けられる仕組みです。
フォロー制度も充実しており、コースによって回数は異なりますが初学者向けコースにはメールで講師に質問することが可能です。さらに講義音声もダウンロードできるので、スマホやタブレット端末でも直接音声再生できます。

料金・コース名(税込) |
|
---|---|
合格実績 | 2021年度第2次試験 TAC本科生コース合格者200名 |
カリキュラム・教材 |
|
サポート・特典 |
|
クレアール
- マルチデバイスで自分に合った学習方法を選べる
- Web学習を中心とした通信講座
- 1本30分の動画でスキマ時間を有効活用できる
- お祝い金制度・再受講制度
クレアール中小企業診断士講座の特徴
クレアールは、受講者のニーズ・レベル・予算などによって豊富なコースを選べる講座です。独自の効率的学習法である「非常識合格法」を採用している点が特徴として挙げられます。
動画は1本30分~40分とやや長めですが、しっかりした知識を得たい人におすすめです。
クレアール中小企業診断士講座講師陣
クレアールの講師は、1科目のテキスト制作から講義まですべてを1人で専任しています。1分野を1人の講師が担当するため内容に一貫性があり、矛盾点や無駄がありません。
中小企業診断士では、大手IT企業にて担当商材のプロモーションで年間80講演こなす経験豊富な講師が担当します。
クレアール中小企業診断士教材
クレアールの学習教材はテキストや動画講義を用いています。
過去問を徹底的に分析しており、落とせない論点を中心に構成しています。非常識合格法による超薄テキストとなる点も特徴です。

クレアールの基本情報
料金・コース名(税込) |
|
---|---|
教材の特徴 |
|
サポート体制 |
|
合格率・合格実績 | 非公開 |
学習スタイル | オンライン |
対応地域 | 全国 |
各種割引制度・キャンペーン情報 | 合格お祝い金制度 再受講制度 |
出典:クレアール公式サイト
中小企業診断士通信講座を選ぶ5つのポイント
- 講座費用
- 教材の充実度
- サポート体制
- 講師の質
- 合格実績
講座費用
通信講座を選ぶ際に気になるのが、講座費用でしょう。通信講座やコースなどによって費用はまちまちですが、いずれも安いものではありません。
自分にとっていくらまでの範囲なら無理なく払えそうか・自分が求めている学習スタイルにあった講座が用意されているかといった面にフォーカスして探すことをおすすめします。
例えば、時間をとってじっくり勉強したい人向けの教材があるのか、受講したい科目だけ個別で契約できるコースがあるのかといった点で探してみましょう。

教材の充実度
中小企業診断士の資格勉強では、2つの条件を満たす教材があることが重要です。
- 「インプット」と「アウトプット」を繰り返しできる教材
- 合格まで勉強し続けられる教材
2つの条件を満たす教材かどうかは、記述されているレイアウトが自分にとって見やすいか、講義動画1回あたりの時間・再生速度機能が変えられるなど自分にとって勉強しやすい機能があるかどうかをみていきましょう。
他の人にとって勉強しやすい教材が必ずしも自分にもあっているとは限りません。

サポート体制
通信講座によって、様々なサポート体制を用意しています。そのため、少しでも合格に導くと感じるサポート内容が充実した通信講座を探すようにしましょう。以下はサポート体制の一例です。
- 質問・添削回数の対応の有無や回数制限
- 2年目以降の再受講の割引はあるか
- 個別カウンセリングの有無
- eラーニングシステムの使いやすさ
通信講座は、講師に直接質問をすることが原則難しいです。そこで、自分の分からないところなどを質問できるサービスを用意している通信講座は、初学者の人にもおすすめでしょう。
「試験が失敗しないか不安」という人は、不安や悩みを相談ができる個別カウンセリングのある口座を選ぶのもいいでしょう。

講師の質
サービスによって講義動画を視聴する場合があります。その際、講師陣の質については非常に重要となるためチェックは欠かせません。
質の高い講師は教えることが上手いだけでなく、受講者のやる気を引き出す能力も長けています。
合格実績
どれだけ学習に取り組んでも、試験に合格しなければ意味がありません。今までどれだけの資格取得者を送り出してきたかという合格実績は、合格の可能性を検討するための有効な指標になります。
合格実績は、合格人数と合格率の両面から判断することが大切です。全体の受講者のうち、何人がその講座を受けたかという点にも注目してください。

中小企業診断士通信講座で学ぶメリット
- 通学時間がかからず費用も抑えられる
- 自分の好きな場所で勉強できる
- 映像講義は何度も巻き戻し理解を深められる
通学時間がかからず費用も抑えられる
学習方法には、独学意外に通学もしくは通信講座があります。通学講座は学習意欲をキープしやすい、生の講義を聞けるなどのメリットがある一方、通学するための時間がかかります。
そして、通信講座は通学講座より学習期間が短く設定されているケースが少なくありません。この点も、通学より通信の方が費用を抑えやすい理由です。
自分の好きな場所で勉強できる
通信講座は、学習ツールが用意できれば自分の好きな場所で勉強できるというメリットがあります。例えば自宅で学習に取り組めると、育児や在宅ワークなどと両立しやすいでしょう。
また、移動時間や休憩時間でも学習できるため、日々のなかにあるスキマ時間を有効活用できます。
映像講義は何度も巻き戻し理解を深められる
通学講座はリアルタイムでの講義となるため、一度聞き逃すと後で個別に質問をしなければいけません。受講生が多い場合、質問することすらできない可能性はゼロではないのです。
自分の苦手箇所だけを集中して視聴できるため、他の受講生のことを気にせず学習できる点はメリットです。
中小企業診断士通信講座を受講した人の口コミを調査
良い口コミ
- わかりやすいテキストのおかげで独学より効率的に学習できる
- 移動時間でもサッと動画を観られて便利
- 学習スケジュールを自動で組んでくれて計画を立てやすい
わかりやすいテキストが提供されている点は、中小企業診断士通信講座の良い口コミや評判の大きな要因となっており、独学よりも効率的に学習を進められると評判でした。
学習スケジュールを管理してくれるため仕事と両立がしやすいといったポジティブな意見もありました。
イマイチな口コミ
- 講師によっては講義動画がわかりにくい
- 紙とWEBが連携していないとテキストが使いにくい
- 通信制限がかかっていると勉強がはかどらない
講義動画の質は、講師によって左右される可能性が否めません。講師が早口・声が小さいなどの難点があれば、いくら講義内容が良くても理解に繋がりにくくなります。
紙とWEBを併用する場合、それぞれが連携していなければ使いにくいという口コミもあります。紙に記載されているページ数がWEBにも記載されていなければ、該当箇所をすぐに見つけづらいです。
そして、通信講座の講義動画は便利である一方、通信制限がかかっている状態では勉強がはかどらないというデメリットもあります。
中小企業診断士とは?
中小企業診断士の試験内容
中小企業診断士の試験は、「1次試験」と「2次試験」の2つで、最初の1次試験に合格した人でないと、次の2次試験が受けられません。
- 1次試験:マークシート方式の試験
- 2次試験:筆記試験と口述試験
1次試験
1次試験は全部で7科目あり、総点数の60%あること、1科目でも満点の 40%未満でないことと厳しい基準が設けられています。
試験科目 | 配点 | 試験時間 |
---|---|---|
経済学・経済政策 | 100点 | 60分 |
財務・会計 | 100点 | 60分 |
企業経営理論 | 100点 | 90分 |
運営管理 | 100点 | 90分 |
経営法務 | 100点 | 60分 |
経営情報システム | 100点 | 60分 |
中小企業経営・中小企業政策 | 100点 | 90分 |
1次試験は例年、8月上旬に実施されます。1日目に4科目、2日目に3科目の試験が実施され、科目ごとに試験時間が異なります。
なお、すでに中小企業診断士の試験を受けて科目合格をしている・特定の資格を持っている人は「科目免除」が受けられる仕組みです。

2次試験
2次試験は筆記試験と口述試験の2つあり、筆記試験は10月下旬、口述試験は12月中旬というスケジュールが例年となっています。
試験科目 | 配点 | 試験時間 |
---|---|---|
事例Ⅰ(組織・人事) | 100点 | 80分 |
事例Ⅱ(マーケティング・流通) | 100点 | 80分 |
事例Ⅲ(生産・技術) | 100点 | 80分 |
事例Ⅳ(財務・会計) | 100点 | 80分 |
2次試験の合格率も、1次試験と同じでどの科目でも6割以上の点数であることと、1科目でも満点の40%未満のものがないこと、口述試験での評定が60%以上であることが合格の基準となっています。
口述試験は10分程度で、筆記試験の出題内容をもとに4~5問程度出題されるようです。

中小企業診断士の合格率・難易度
中小企業診断士の試験の合格率は、中小企業診断協会の発表によると、2021年度の1次試験合格率は36.4%、2次試験の合格率は18.3%となっており、2つの試験どちらも合格しているのは6.6%という結果でした。
過去をさかのぼっても4~7%前後といったところと、狭き門であることが分かります。

中小企業診断士は独学でも合格できる?
結論からいうと、中小企業診断士の資格は独学でも挑戦可能です。実際に独学で試験に合格をしている人もいるので、必ずしも通信講座や予備校などに通う必要はないでしょう。
しかし、中小企業診断士の資格は難易度が高く、初めての試験で受かるには計画的に勉強を進めていく必要があります。
受験科目や出題範囲も広いので、短期間で習得できるレベルではありません。そこで、通信講座などを使って、中小企業診断士の資格勉強において効率の良い勉強方法やモチベーションアップにつながるサポートを受けることがおすすめです。

中小企業診断士はなくなる?
SNSや口コミサイトなどで、「中小企業診断士がなくなる」といったことが噂されているようですが、結論からいうと中小企業診断士はなくなりません。
ただ、このようなデマが流れてしまう理由は2点考えられるでしょう。
- 中小企業診断士の能力が過小評価されている
- 独占業務がない
中小企業診断士の資格は企業コンサル関係で唯一の国家資格ですが、資格を取得したからといってそれだけで仕事が舞い込んでくるわけではありません。
仕事を確保するには資格のほかに、営業センスやコミュニケーション能力・マーケティング能力といったものも必要だからです。

中小企業診断士がなくなることはない理由
中小企業診断士がなくなることはないといえる理由を3つ挙げていきます。
- AIに仕事をとられてしまう分野ではないから
- 経済界・政界からも期待されているから
- 社会人に人気の資格だから
野村総研などの予測によると、今後10~20年後に士業の役割をAIにとられてしまう可能性について、中小企業診断士は「0.2%」ととても低い結果となりました。
さらに、中小企業診断士は経営全般について勉強できるため、就職や転職にも役立つのが社会人から人気の理由の1つとしてあげられます。

まとめ
中小企業診断士の通信講座おすすめ7選を紹介していきました。中小企業診断士は独学でも取得できる資格ですが、合格率が4~7%と難易度が高いです。
初学者の人や、途中でモチベーションが保てなくなるかもしれない人・効率よく勉強したい人は、ぜひ通信講座を受講するのがいいでしょう。
今回紹介した通信講座では、豊富なコースやカリキュラム、そして様々なサポート体制が用意されているので、安心して資格勉強をすることができます。
