国産ジェット機開発撤退へ 三菱重、事業化めど立たず

スペースジェットの試験機=2020年3月、愛知県営名古屋空港
スペースジェットの試験機=2020年3月、愛知県営名古屋空港
2023年02月06日
共同通信共同通信

 三菱重工業が、国産初の小型ジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)の開発を完全に取りやめ、撤退する方針を固めたことが6日分かった。これまでに約1兆円の開発費を投じてきたが、知見不足で開発延期を繰り返し、2020年10月に「いったん立ち止まる」として事業を凍結していた。約半世紀ぶりの国産旅客機として官民一体で開発してきたが、事業化のめどが立たず、撤退に追い込まれた。

 スペースジェットは08年に事業化を決定した。事業を凍結して以降は、米国の飛行試験の拠点を閉鎖するなど段階的に開発事業を縮小してきた。

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