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経済

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日立、コロナで減収1兆円超 21年3月期、車関連が苦戦

2020.5.29 20:36 共同通信

インターネットを通じて記者会見する日立製作所の東原敏昭社長=29日午後
インターネットを通じて記者会見する日立製作所の東原敏昭社長=29日午後

 日立製作所は29日、2021年3月期の連結業績予想で、売上高に当たる売上収益が前期比19.2%減の7兆800億円になる見込みだと発表した。新型コロナウイルス感染症の世界的な流行による自動車分野の需要減などの影響が、売上収益を1兆200億円押し下げる減収要因になる見通しで、厳しい経営環境になると想定している。

 ただ純利益は約3.8倍の3350億円と大幅に拡大すると見込んだ。日立化成の株式売却益を計上することや、20年3月期に南アフリカでの事業の損失を計上したことで利益が押し下げられていた影響がなくなることが寄与する。

 インターネットを通じて記者会見した東原敏昭社長は、リーマン・ショック時の09年3月期には純損益が7873億円の赤字に陥ったことを引き合いに出しながら「10年かけて改革を進め、成果を出しつつある」と説明。現金や金融機関からの融資枠の形で1兆3千億円の資金を既に確保済みだとして、経営基盤は安定していると強調した。

 同時に発表した20年3月期連結決算は、売上収益が7.5%減の8兆7672億円、純利益は60.6%減の875億円と減収減益だった。新型コロナが1461億円の減収要因となったことが響いた。