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【4517】玉乃光 純米吟醸 CLASSIC(たまのひかり)【京都府】

2021.3.21 21:22
京都府京都市伏見区 玉乃光酒造
京都府京都市伏見区 玉乃光酒造

【高校同級生からのいただきもの 全7回の⑤】

 高校時代の同級生と雑談したとき「日本酒をもらってくれないか」と切り出された。彼は趣味の世界ではちょっとした有名人で、その関係で時々、各地の酒が届けられる。が、彼はある特定銘柄の日本酒しか飲まないとのことで、時々届けられるお酒は物置に鎮座し続けているとのこと。「おおっ、いただくとも、いただくとも」。いじましくも二つ返事をしたわたくしは早速彼の家に車で乗り付け、全国の7本をいただいた。

 わたくし1人でいただくのはもったいないので、酒友と2回に分け、なじみのH居酒屋でいただいた。まず、酒友ちーたんと飲んでみた。「寿」(大和蔵酒造)、「東光」「月の輪」「金鳳 松江城」と飲み進め、5番目にいただいたのは「玉乃光 純米吟醸 CLASSIC」だった。「玉乃光」は、当連載でこれまで、3種類を取り上げている。非常に地味な味わいだが、しっかりとした味わいの、“いぶし銀”のようなお酒、というイメージ。非常に好感を持っている銘柄だ。 

 酒蛙「熟成香が立っている」
 店主「うん。熟成香がいっぱいいる」
 酒蛙「ちゃんとした熟成酒を飲むのは久しぶりだ」
 ちーたん「面白い。古い味に感じる」
 酒蛙「その通り。酒名もCLASSICだし」
 ちーたん「これは強烈。びっくりしたよ」
 酒蛙「近年、このような熟成酒は珍しい。良く熟成している。このお酒、辛口だね。キレも良い」
 店主「目が覚めるよ。飲むと『おーーーーっ!』って感じ。こんな酒、あまり無いね」
 ちーたん「寒空で飲むといいかも。いろんな酒を飲んで、最後の仕上げに飲むブランデーって感じの酒だ」

 この酒は、いかにも燗酒に合いそうだとおもったので、燗酒をいただいてみた。温度はちょうど40℃。いわゆるぬる燗だ。

 酒蛙「辛いっ!」
 店主、ちーたん「辛いっ!」
 店主「辛くて苦い」
 ちーたん「うん、苦みがある」
 店主「燗酒の、味のふくらみがすごい」
 ちーたん「高い所で飲んでみたい酒。悪くない」
 酒蛙「これは美味しい。キレが良い。絵に描いたような熟成酒だ」

 その10日後、今度は酒友のY、TUとH居酒屋で飲んでみた。

 酒蛙「甘みと旨みを感じる」
 TU「甘い酸味。後味は辛み」
 Y 「これ、美味しいよ」
 TU「全体的に甘い」
 Y 「旨みもある」
 酒蛙「酸も辛みもある。熟成香が非常に香ばしい」
 Y 「余韻がいい」
 酒蛙「これは美味しい」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「『山廃仕込(やまはいじこみ)』という日本酒の伝統的な製法で、通常の倍以上の時間をかけて醸しました。これぞ日本酒クラシックとも言うべき濃醇な味わいです」

 また、蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。「『山廃仕込』という伝統的な手法で通常の倍の時間をかけて醸しました。米の旨味を見事に表現した濃醇な酒は食欲をそそり、豊かな酸味が心地よく感じられます。

 裏ラベルの香味チャートは「香り穏やかで濃醇」「中口」

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合60%、アルコール分16度、製造年月19.03」。使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 蔵のホームページでは、蔵の純米酒造りについて、以下のように紹介している。「1964年、玉乃光は業界に先駆けて純米酒を復活させました。アル添酒に比べて、最大1.8倍もの米が必要な、純米酒。当然コストはかさみ、その分価格を上げれば、売れなくなってしまう。まだ純米酒への理解も低い時代、まさに苦労の連続でした。それでも、平安時代からつづく『米だけで造る酒』こそが、本来の日本酒であると信じて、今日も玉乃光では、純米酒だけを醸しつづけています」

 酒名および蔵名の「玉乃光」の由来について、日本の名酒図鑑は以下のように説明している。「紀州和歌山城下で延宝元(1673)年に創業。代々熊野速玉神社を信仰し、主神の『天照大神の御魂(玉)が映えるように』と『玉乃光』と命名。戦後、蔵を伏見に移転した」

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