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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3174】富久福 特別純米 生原酒 五百万石(ふくふく)【茨城県】

2017.12.12 10:40
茨城県結城市 結城酒造
茨城県結城市 結城酒造

【B居酒屋にて 全5回の⑤完】

 子豚妻が旅行中なので、夕食は、なじみのB居酒屋で。ま、妻が在宅であろうと旅行中であろうと、居酒屋で夕食をとるのは日常的なことではあるが。

 約200本の清酒が鎮座している冷蔵庫をざっと見て、飲んだことのない酒を選ぶ。「あたごのまつ 純米吟醸 ささら 冷卸」「渓 純米吟醸 本生 無濾過」「飛良泉 山廃純米 №24 ひやおろし」「花陽浴 純米大吟醸 無濾過生原酒 直汲み」と飲み進め、最後5番目に選んだのは「富久福 特別純米 生原酒 五百万石」だった。

 結城酒造のお酒はこれまで、「結 特別純米 亀口直汲み 生酒」(当連載【1873】)と「富久福 純米 michiko90 無濾過生原酒」(当連載【2968】)をいただいたことがある。これはどうか。

 古本屋的木香的香味が来て、酸がほぼ同時に来る。これが第一印象。甘みがややすくないが、旨みが適度にある。余韻は苦み。含み香に、バナナ香というかセメダイン香というか、そのようなベンゼン環芳香族系芳香がツンとくる。飲み進めていたら、甘みがやおら前面に出てくる。いままで、猫をかぶっていたな、って感じの登場の仕方で甘みがあらわれる。「甘み」「古本屋的香味」「バナナ的芳香」「苦み」が合わさった、極めて個性的な味わいだった。

 瓶の裏ラベルの表示は「全量新潟県産五百万石、精米歩合60%、アルコール分16%」。原酒だが、アルコール分は16度とやや低めに設定している。
 
 この蔵の二枚看板銘柄は、「富久福」と「結」。このうち「富久福」は創業以来の伝統銘柄。蔵のホームページは「『富久福』は、食事に寄り添い、様々な温度帯で楽しんでいただけるお酒です」と紹介している。

酒蛙

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