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日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4823】会津娘 純米吟醸 穣 羽黒西64(あいづむすめ じょう)【福島県】

2022.6.25 17:41
福島県会津若松市 高橋庄作酒造店
福島県会津若松市 高橋庄作酒造店

 近所の元スナック・現食事処のお店で月に1回、常連会を開いている。わたくしはメンバーの一人。メンバーの仲の良い3人が、いつのころからか、酒を持ち寄り、みんなで味比べごっこをして遊んでいる。今回、メンバーのKが提供したお酒は「会津娘 純米吟醸 穣 羽黒西64」だった。

 当連載でこれまで「会津娘」を5種類取り上げている。そのうち「穣シリーズは」3年前、当連載【3968】「会津娘 純米吟醸 穣 羽黒7」で取り上げている。

 蔵のホームページは「穣シリーズ」について、以下のように説明している。

「ひとつの田んぼから ひとつの商品をつくる」「会津娘では、会津の酒造好適米だけ造る純米酒を基本に、『一つの田んぼでとれた米ごとに仕込む純米吟醸酒』を酒造りの中心に据えて、圃場限定会津娘『穣(じょう)』として、田んぼごと季節毎に蔵出しをしています」

 ホームページによると、名づけられた田んぼは「羽黒46」「羽黒前27」「羽黒西64」「羽黒8」「松原8」「花坂境22」「羽黒7」「徳久114」「片門」「徳久」「千苅」の11種類ある。ということは、「穣シリーズ」は田んぼごとに11種類の酒を造っている、ということだ。

 今回のお酒は「羽黒西64」と名づけられた田んぼから生産したコメを使って醸している。「羽黒西64」について、蔵のホームページは以下のように紹介している。「保肥力はあまり高くありませんが、柔らかく四方風抜けの良い田んぼ。2007年に有機JAS認証取得。中粒でやや硬質な『五百万石』に育ちます」

 さて、いただいてみる。居合わせた仲間たちは一様に「おお~~~~っ!」と声を上げた。そして「この酒、すげぇ~~!」と各人の脳みそにびっくりマークが突き刺さる。

 サイダーやラムネをおもわせる上立ち香。含み香はバナナ、柑橘系、メロン、サイダー、セメダイン香(酢酸エチル香)を合わせたようなもので、果実感たっぷりの芳香。やわらかな口当たりながら、さっぱり軽快感がある。甘旨酸っぱい味わいで、極めてジューシー。中盤から余韻は苦みが良いアクセントになっている。絵に描いたようなモダンタイプのミディアムボディ。これは旨い。飲み飽きしないお酒だ。

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合55%、アルコール分16度、原料米 会津産五百万石(有機米)100%、栽培園 一ノ堰羽黒西64 2020年産、2021.3仕込、2022.4蔵出」。仕込んでから1年間、蔵で熟成させたお酒だった。

 酒名「会津娘」の由来について、コトバンクは以下のように説明している。「酒名は、人情味豊かで物静かだがしんの強い会津娘の美しさにあやかり命名」と説明している。

酒蛙

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