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【3163】駒泉の辛口 特別本醸造 赤ラベル(こまいずみ)【青森】 

2017.12.3 22:18
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青森県上北郡七戸町 盛田庄兵衛
青森県上北郡七戸町 盛田庄兵衛

 秋彼岸の墓参りから帰り、夕食を、となじみの店を回ったが、いずれも臨時休業。こりゃ、困った。で、何回か入ったことがあるがなじみではない料理屋に入った。

 酒メニューを見たら、「駒泉の辛口 特別本醸造 赤ラベル」の名があった。めったに居酒屋ではお目にかかれない銘柄。以前、「駒泉 吟醸」(当連載【579】)と「駒泉 吟醸純米 無濾過生原酒」(当連載【1333】)をそれぞれ一度だけ飲んだことがある。

 ということでやや逆上して注文した。寒かったから燗酒を注文した。アバウトに「お燗で」と注文したのがいけなかった。ちんちんのとびっきり燗以上。超極熱燗。推定温度は70℃以上だった。

 これじゃ味が出ない。お湯みたいにさらりとしている。全く味がしない。50℃(熱燗)くらいに下がってきたら、甘みと酸味と辛みが出てきて、ややしっかりした味わいになってきた。さらに40℃(ぬる燗)に下がったら、甘・酸・辛に加え、旨みがふくらんできて、ボディー感が出てきた。40℃くらいがベストだとおもった。

 瓶の裏ラベルはこの酒を「スッキリとマイルドな北国の特別本醸造酒です。冷やお燗 お好みの温度帯でどうぞ」と紹介している。

 また、蔵のホームページはこの酒を「精米歩合60%以下の白米で醸すスッキリした格調高い味」と紹介している。

 瓶のラベルの表示は「原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール、原料米は国産米100%、精米歩合60%」また、裏ラベルには味わいのチャートがあり、それによると、軽快と濃醇のほぼ中間で微香、という分類だった。

 ところで、ラベルには筆で、蔵の歴史とコンセプトが以下のように書かれていた。超達筆の行書体のため、浅学菲才なわたくしには読めない漢字もある。読めない漢字は「〓」にした。また、原文には句読点が無かったので、わたくしが勝手に句読点をつけた。

「弊蔵の前身は、元文年間(1736年)に角屋平次兵衛が近江の地より当地七戸町に参って、安永6年(1777年)には酒〓を譲り受け100石で酒を醸造し、明治〓年秋九月に本格的に酒造業をはじめました。東八甲田の高瀬川伏流水はおだやかな軟水であり、冬はきびしい寒さでありますが、ほんとうにうまい酒より皆様に喜ばれる酒を伝えるべく研鑽を致しております」

「ほんとうにうまい酒より皆様に喜ばれる酒」には、大いに共感するところだ。しかし、一般の人に読めない字でラベルに書くのはいかがなものか。ここは「本当に上手な字より皆様に分かる字」で書いていただきたいものだ! 蔵元さんがこの文章を読まれ、分かりやすい字でラベルを書き換えていただくことを切に願う。

 酒名「駒泉」の由来は、蔵のホームページによると「駒の里に清らかな水が湧いているという伝説から命名された」とのこと。駒の里とは、馬の産地という意味である。

酒蛙

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