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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4810】長陽福娘 山田錦 辛口純米 うすにごり 生(ちょうようふくむすめ)【山口県】

2022.6.11 21:13
山口県萩市 岩崎酒造
山口県萩市 岩崎酒造

【B居酒屋にて 全8回の④】

 1カ月に1回のペースで足を運んでいるB居酒屋。常時約200種類の酒を置いており、1カ月たてば、冷蔵庫のラインナップがけっこう更新されているので、「日本酒津々浦々」の取材に好都合なのだ。コロナで大苦戦を強いられていたが、第5波が下火になってから、ようやくお客さんが戻って来た。しかし、程なくオミクロンによる第6波が襲来し、またまた大苦戦。この6波の影響が長く続いている。早く、以前のにぎわいを取り戻してもらいたいものだ。わたくし一人が頑張ったところでしょせん、売り上げに貢献できないのがもどかしい。

「写楽」「長珍」「長陽福娘 山田錦 純米吟醸 山口9E 無ろ過生原酒 限定直汲み」と飲み進め、3番目にいただいたのも同じ「長陽福娘」の「長陽福娘 山田錦 辛口純米 うすにごり 生」だった。「長陽福娘」は当連載でこれまで、10種類を取り上げている。しっかりした味わいの、バランスが良い酒、というイメージを持っている。今回のお酒は、当連載【4527】で取り上げた「長陽福娘 純米 辛口 山田錦 無ろ過生原酒 直汲み」のうすにごりバージョン。さて、いただいてみる。

 仲居さん「これ、ちゃんと辛口。すっきり辛口。余韻は苦み」
 酒蛙「舌先をチリチリと微発泡が刺激する。やさしく、やわらかな口当たり。落ち着き感のある甘旨みがあり、酸も出ている。しかし、甘旨みと酸が合体した、ジューシーな甘旨酸っぱい味わいにはならない。和梨的な香味。中盤から余韻にかけては辛み。この辛みが味の主な構成要因となっている」
 客H「口当たりが良いね」

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「仕込総米630kg、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合55%、原料米 山田錦100%(山口県萩産)、アルコール分17度、製造年月2022.1、お勧めの飲み方 ◎冷やして ○常温で」。

 わざわざ「仕込総米630kg」と書いているのがすごい。純米酒でありながら、大吟醸並みの小仕込みで丁寧に造っていることをあらわしている。

 酒名「長陽福娘」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「銘柄『長陽福娘』の由来は、創業当時岩崎家に女子が続けて誕生したのをうけて、子供が福々しい良い子に育つようにと願いを込めて名付けられました」。同蔵の創業は1901(明治34)年である。

「長陽」の説明はされていないが、わたくし個人的には、山口県の昔の地名「長州」の「長」と、菊を観賞する宴「重陽の節句」(ちょうようのせっく)の「重陽」を掛け合わせたのではないか、とおもっている。

酒蛙

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