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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4798】百楽門 純米吟醸 無濾過生原酒(ひゃくらくもん)【奈良県】

2022.5.28 16:09
奈良県御所市 葛城酒造
奈良県御所市 葛城酒造

【Z料理店にて 全7回の⑤】

 近所のZ料理店に顔を出す。予約すると、わたくしが飲んだことがないだろうお酒を数種類さりげなく用意してくれる。その心意気がうれしく、月に1回のペースで暖簾をくぐっている。コロナで大苦戦を強いられているが、以前のようなにぎわいを早く取り戻してほしい、と切に願う。

「満寿泉」「九重桜」「まんさくの花」「会州一」と飲み進め、5番目にいただいたのは「百楽門 純米吟醸 無濾過生原酒」だった。葛城酒造のお酒は「百楽門」「裏百楽門」を合わせて8種類を当連載で取り上げている。しっかりとした味わいの酒、というイメージを持っている。今回の酒はどうか。いただいてみる。

 甘酸っぱい。いや、甘旨酸っぱい味わいに辛みが加わる。おおっ、これは旨い! これが第一印象だった。甘旨酸っぱいお酒だと、ジューシーに感じモダンタイプのお酒に分類されることが多いが、これはジューシーさはあまり感じられず、モダンタイプのお酒というよりは、クラシックタイプ寄りのお酒に感じた。たぶん、モダンタイプのお酒にはあまり出てこない辛みが良く出ており、すっきりした味わいに感じるから、そうおもうのかもしれない。しかし、そんな分類はどうでもよい、とおもわせるような旨さだった。

 酒屋さんのサイトを見ていたら、【蔵元コメント】と称し、この酒を以下のように紹介している。「マスカットの様な酸味のきいた吟醸香超辛口でさっぱりした喉越しですが米の旨味も十二分に感じられます」。おそらく、蔵元さんが酒屋さんに流した販売促進用資料だとおもう。

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原料米 福井県産五百万石100%使用、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合60%、アルコール分16度、日本酒度+12前後、酸度1.8前後、アミノ酸度1.4前後、製造年月3.12」。

 酒名「百楽門」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「奈良の景色には、花がよく似合う。豊かな自然の中で 多彩な表情を織り成す大自然の花々。そんな風景の生命の息遣いを感じながら 楽しき宴に興ずるのも良し。心の門を開きよろず酒を愛でる。『百楽門』は、そんな楽しい気持ちから取る」

 また同じホームページの蔵元挨拶の中で以下のように述べている。「家族や友人、自然などに常に感謝し、楽しい宴に興じ、心の門を開けましょう。『百楽門』の名が表すこのような意味に恥じないような酒造りに、社員一丸となり邁進してまいります」

酒蛙

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