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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3161】ORBIA 太陽 SOL(オルビア ソル)【千葉】

2017.12.2 17:03
千葉県いすみ市 木戸泉酒造
千葉県いすみ市 木戸泉酒造

【B居酒屋にて 全5回の⑤完】

 なじみのB居酒屋から、1カ月ほど足が遠のいていた。B居酒屋は常時約200本の清酒を冷蔵庫に入れており、不定期で酒の入れ替えをしている。そろそろ入れ替えをしているじゃないか、とおもい暖簾をくぐった。まだ飲んだことがない酒が何種類かあった。

その中から、「刈穂 純米吟醸 稲穂BLUE 雄山錦」「萩の鶴 特別純米 メガネ専用」(当連載【3130】)「麒麟山 純米大吟醸 紅葉 長期熟成」「風の森 純米 無濾過無加水生酒 ALPHA TYPE1 次章への扉」「超 王祿 純米 無濾過直汲」と飲み進め、最後6番目にいただいたのは「ORBIA 太陽 SOL」だった。

 まるでワインっぽい瓶に「いったい、どこのお酒ですか?」とわたくしは質問。店主が答えていわく「木戸泉です」。

 グラスに注ぐと色が黄色。少々びびる。上立ち香はシェリー酒似。含んだら、仰天腰を抜かした。モロ梅酒というか梅干しというか、しょっぱいというか、酸っぱい。酸のパンチが強い。しかし、旨みはあるので、しっかりしたボディー感。余韻は苦みがすこし。店長にも試してもらったが、「あはは。梅酒ですね」。

 瓶の裏に細かい字でいろいろ書かれていたが、老眼で読めなかったので、写真に撮り、後日、パソコンで拡大して読んだ。以下のように書かれていた。

「洋食とペアリングするために生まれたオーク樽熟成の日本酒《ORBIA》」
「3つの特徴 酸と甘みがもたらす『ボディ』×『個性』×オーク樽がもたらす『芳醇な香り』」
「ラテン語で太陽を意味するSOL(ソル)。通常の10倍の酸の強さに対し、樽熟成が円味と落ち着きを与えました。また、赤ワイン樽由来のフルーティ且つ複雑な香りも特徴のお酒です」
「全国にも類を見ない『高温山廃一段仕込み』という60年以上続いてきた伝統技法を受継ぎ深めつつ、オーク樽熟成という挑戦をすることで生まれたのが《温故知新の酒・ORBIA》のSOL(ソル)です。照りつける太陽を想起させるフレッシュな酸味とフルーティーな香りをお楽しみ下さい」

 つまり、赤ワインに使った樽で熟成させた清酒だったのだ。

 表示は「原材料 米(千葉県産)米こうじ(千葉県産米)、原料米 総の舞100%(麹米・掛米ともに)、精米歩合65%、アルコール分14%」。近年、ひとつの流れになっている低アルコール酒だ。洋食と合わせることを目指したので、アルコール分もワインを想定して設計したものとおもわれる。

 原料米の「総の舞」は、千葉県農業総合研究センター育種研究所が1993年、母「白妙錦」(その母は「玉栄」)と父「中部72号」を交配。育成と選抜を繰り返し開発、2004年に種苗法登録された酒造好適米だ。

 酒名や蔵名の「木戸泉」の由来について、蔵のホームページは「この地で造り酒屋を始めた明治12年(1879年)。屋号である『木戸』に酒をあわらす『泉』で『木戸泉』を銘柄としてきました」と説明している。

酒蛙

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