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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4748】半蔵 純米大吟醸 磨き40(はんぞう)【三重県】

2022.3.23 20:26
三重県伊賀市 大田酒造
三重県伊賀市 大田酒造

 休日の夕方、ふらりと近所のうなぎ屋へ。うなぎはもちろん美味しいのだが、酒がいい。定番酒はありきたりの地酒3種類ほどだが、店主の“隠し酒”が面白い。この場合の面白い、は特段意味のある言葉ではない。わたくしの興味をそそる酒が多い、ということだ。どんなルートで入れているのか興味のあるところだが、あえて聞かないことにしている。

 席につくと、店主が酒を抱えてきた。今回の酒は「半蔵 純米大吟醸 磨き40」だった。おおおっ、おなじみ服部半蔵だ! 忍者の服部半蔵だ! わたくしはコーフンする。もう何種類も「半蔵」を飲んでいるとおもっていたが、当連載でなんと「半蔵 純米酒 木桶仕込み 生原酒」(当連載【1189】)を1種類しか取り上げていなかった。「半蔵」のインパクトが強すぎて、何種類も飲んでいる気分になっていたのだろう。さて、今回のお酒をいただいてみる。

 メロンのような上立ち香が華やか。含むと、果実香が豊かに広がる。甘旨酸っぱい味わいだが、次第に甘みが前に出てくる。飲み進めると、さらに甘みが出てくる。また、味わう間もなく、鮮やかにキレる。非常にキレが良い。口当たりはやわらかで、丸みを感じる。余韻は酸、辛み、苦みを感じ、中でも辛みを一番感じる。ややジューシーで、ややモダンタイプの酒質。上品感があり、食中酒というよりは食前酒のイメージだ。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「【伊勢志摩サミット・ワーキングディナー乾杯酒】」「蔵元杜氏と蔵人達がすべて手作業で丹精込め熱意とチームワークで醸しました。林檎のような清々しい香りと透明感のある飲み口、軽やかな米の風味と美しい余韻が食事をより一層引き立てます。青魚の刺身、鮭のムニエル、クリーム系のお料理と好相性。冷やしてワイングラスでお楽しみください」

 また、酒は木箱に入っており、パンフレットも一緒に入っていた。パンフレットは、以下のようにこの酒を紹介している。
「G7伊勢志摩サミット2016ワーキングディナー乾杯酒に選ばれました」
「洗練された米の味わい」
「山紫水明の静かなたたずまいのなかで大切に育て上げた山田錦を40%に高精白し、少量手づくりで心をこめて醸した純米大吟醸。純米らしいコクのある味わいと吟醸酒の芳醇な香りが絶妙に調和した、淡麗かつ旨口の仕上がりです」
「●インターナショナル サケチャレンジ2011 ゴールドメダル●ワイングラスでおいしい日本酒アワード 2013/2014/2015/2016金賞●2018 SAKE Selection 銀賞」

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「アルコール分16度、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、原料米 山田錦100%、精米歩合40%、杜氏 大田有輝、製造年月2020.9」。

 酒名「半蔵」について、蔵のホームページは「『服部半蔵』ゆかりの地『伊賀上野』にて、その名を冠した『半蔵』を醸しています」と「服部半蔵」由来であることを述べている。

 服部半蔵について、ウィキペディアは、以下のように説明している。

「服部半蔵は、戦国時代から江戸時代にかけて松平氏から徳川氏の麾下で活躍し、代々『半蔵』を通称の名乗りとした服部半蔵家の歴代当主である。詳細は不明であるが、忍者だったのは初代半蔵の保長だけであり、2代目以降は忍者ではなかったとされる。また、先祖は代々伊賀国花垣村余野(現・伊賀市)の千賀地谷に居住し、周辺の地を治めてきた一族とされる」

 人気を誇ったマンガ「忍者ハットリくん」は、服部半蔵の子孫?という設定だ。

酒蛙

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