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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4701】九尾 特別純米 しぼりたて 槽搾り無濾過生原酒(きゅうび)【栃木県】

2022.1.22 18:25
栃木県大田原市 天鷹酒造
栃木県大田原市 天鷹酒造

【B居酒屋にて 全8回の⑥】

 1カ月に1回のペースで足を運んでいるB居酒屋。常時約200種類の酒を置いており、1カ月たてば、冷蔵庫のラインナップがけっこう更新されているので、「日本酒津々浦々」の取材に好都合なのだ。コロナで大苦戦を強いられていたが、第5波が下火になってから、ようやくお客さんが戻って来た。しかし、ソーシャル・ディスタンスを確保するため、満席でもコロナ前の7割しか客を入れられない。うまくいかないものだ。そうこうしているうち、オミクロンによる第6波が襲来。まったくもって、うまくいかないものだ。

「三重錦」「甲子林檎」「手取川」「七田」「穏」と飲み進め、6番目にいただいたのは「九尾 特別純米 しぼりたて 槽搾り無濾過生原酒」だった。天鷹酒造のお酒は当連載でこれまで、2種類を取り上げており、うち1つが「九尾 純米吟醸 槽搾り 無濾過生原酒 夢ささら/とち酒14」(当連載【4505】)。

「九尾」は、「天鷹」の新しいブランド。これについて、蔵のホームページは以下のように説明している。

「『九尾の狐』は栃木・那須地区に伝わる伝説の霊獣であり、時には美女に姿を変えて人を魅了したといわれています。
【九尾】もその時々に姿を変えて違う姿を現します。
 今まで試したことのない原料米・精米歩合・酵母・醸し方……。手にする人に新しい出会いのワクワクをお届けします。
 私たち造り手もまた新しい挑戦への喜びがある、【九尾】はそんなお酒です」

 このラベルを見るのは、これで2回目だが、ラベルの絵が、キツネではなく、ニワトリに見えてしょうがない。さて、いただいてみる。

 やわらかな口当たり。含み香は、飴を煮詰めたような香り。甘みと辛みで味を構成しているが、辛みの方が強い。余韻は辛み。当連載【4505】の「九尾」はモダンタイプのお酒だったが、今回はモダンタイプではなく、クラシックタイプ寄りだった。飲み進めていくと、味の主体が、次第に辛みになっていく。酸は全く感じられない。前回と今回はタイプがまったく違う酒となっている。これこそチャレンジの結果なのかもしれない。

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、アルコール分17度、精米歩合50%、原料米 自社栽培米あさひの夢100%使用」。

「あさひの夢」は、愛知県農業総合試験場作物研究所が1985年、母「あいちのかおり」と父「母『月の光』と父『愛知65号』の子」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定、2000年に品種登録された飯米用品種。

酒蛙

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