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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4696】三重錦 超辛 純米 28酒造年度(みえにしき)【三重県】

2022.1.16 17:02
三重県伊賀市 中井仁平酒造場
三重県伊賀市 中井仁平酒造場

【B居酒屋にて 全8回の①】

 1カ月に1回のペースで足を運んでいるB居酒屋。常時約200種類の酒を置いており、1カ月たてば、冷蔵庫のラインナップがけっこう更新されているので、「日本酒津々浦々」の取材に好都合なのだ。コロナで大苦戦を強いられていたが、第5波が下火になってから、ようやくお客さんが戻って来た。しかし、ソーシャル・ディスタンスを確保するため、満席でもコロナ前の7割しか客を入れられない。うまくいかないものだ。そうこうしているうち、オミクロンによる第6波が襲来。まったくもって、うまくいかないものだ。

 今回のトップバッターは、「三重錦 超辛 純米 28酒造年度」。「三重錦」は、当連載でこれまで、4種類を取り上げている。今回のお酒は「三重錦 超辛純米 火入れ」(当連載【2314】)と同じだとおもうが、ラベルが替わっているし、そもそも【2314】を飲んでから丸6年たっているので、再度取り上げることにした。

 さて、いただいてみる。グラスに注ぐと、お酒が薄く黄色状に色づいている。

 酒蛙「辛いっ! ドライ感がある。超辛口酒によくあるコルク香がする」
 仲居さん「わあっ! 個性的だわ! 古酒みたいな香味」
 酒蛙「そうそう。香ばしい古酒香。さっぱりした口当たり。甘みが感じられず、旨みはすこしある。辛みが全体を支配し、余韻は酸と苦み。最初は酸をあまり感じなかったら、飲み進めていくと、じわじわ酸が立ってくる。不等式で表現すると、辛み>酸>旨み。飲み飽きしないタイプのお酒だ」

 飲んでいるときは、瓶のラベルを見なかったので分からなかったが、後日、ラベルを見たら、この酒は28酒造年度に醸されたものだった。つまり、2016年7月~2017年6月の間に醸された酒。そして、ラベルに「製造年月 3年10」とタイムスタンプが押されている。すなわち2021年10月に瓶詰めされたか出荷された酒という意味だ。これらから、ざっくり言うと、この酒はおよそ5年間熟成されたものだったのだ。だから、仲居さんやわたくしが、古酒香を感じたのは当然の帰結だったのだ。

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「28酒造年度、原材料名 米 米麹(国産米100%使用)、アルコール度数16度、精米歩合60%、製造年月 3年10」。使用米の品種名が非開示なのは残念だ。なお、ネット情報によると、この酒の使用米は八反錦とのこと。おそらく、蔵元さんから各酒屋さんに配られるリリース資料には八反錦、と書かれているのだろう。そうならば、ラベルにも書いてほしかった。

酒蛙

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