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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4691】忠愛 生酛純米 無濾過生原酒 2BY(ちゅうあい)【栃木県】

2022.1.11 13:21
栃木県矢板市 富川酒造店
栃木県矢板市 富川酒造店

【B居酒屋にて 全8回の⑤】

 1カ月に1回のペースで足を運んでいるB居酒屋。常時約200種類の酒を置いており、1カ月たてば、冷蔵庫のラインナップがけっこう更新されているので、「日本酒津々浦々」の取材に好都合なのだ。コロナで大苦戦を強いられていたが、第5波が下火になってから、ようやくお客さんが戻って来た。しかし、ソーシャル・ディスタンスを確保するため、満席でもコロナ前の7割しか客を入れられないという。うまくいかないものだ。

「鹿鳴」「秋綿」「みむろ杉」「大倉」と飲み進め、5番目にいただいたのは「忠愛 生酛純米 無濾過生原酒 2BY」だった。富川酒造店のお酒は、当連載でこれまで、「富美川」「忠愛」を各1種類ずつ取り上げている。いただいてみる。

 仲居さん「甘い」
 酒蛙「たしかに甘みが良く出ている。甘みとともに旨みも良く出ている。やわらか、ふくよか、まろやかな口当たり。同義語を連発したが、まさにそんな感じ」
 仲居さん「粘性が強い」
 酒蛙「たしかに。奥に酸があるが、全体的にまったりとした口当たり。余韻には、やや辛みがある」

 瓶の裏ラベルは、以下のようにこの酒を紹介している。「蔵にある天然の乳酸菌を取り入れ、じっくり時間をかけて増やしていく『生酛造り』。江戸時代に確立されたとされる伝統的な酒造りの技法で、奥行のある香味が特です」

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、アルコール分16度、使用米 山田錦・美山錦・出羽燦々、精米歩合59%、製造年月 R.3 05月、出荷年月 R.3 05月」。

 蔵のホームページは蔵の歴史と酒名「忠愛」の由来について、「創業は大正2年。精米を家業としていた初代忠吉が同地の庄屋が行っていた酒蔵を借り受け、『忠愛』の名で百石余りを世に出したのが富川酒造の酒造りの始まりでした」と書いている。わたくしはてっきり、初代の忠吉さんが酒をこよなく愛して醸したから「忠愛」という酒名を付けたのかと思っていたが、コトバンクによると「酒名は『忠君愛国』にちなみ命名」とのことだった。

酒蛙

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