×
メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4682】大那 特別純米 ひやおろし(だいな)【栃木県】

2021.12.25 15:16
栃木県大田原市 菊の里酒造
栃木県大田原市 菊の里酒造

【Z料理店にて 全5回の①】

 近所のZ料理店に顔を出す。「うちは居酒屋じゃないんだからね。居酒屋みたいにいっぱいの種類の酒を置いてないんだからね」と言いながらも、予約すると、わたくしが飲んだことがないだろうお酒を数種類さりげなく用意してくれる。その心意気がうれしく、月に1回のペースで暖簾をくぐっている。コロナで大苦戦を強いられていたが、第5波が下火になってから、お客さんが戻り始めた。以前のようなにぎわいを早く取り戻してもらいたい、と切に願う。

 トップバッターに選んだのは「大那 特別純米 ひやおろし」だった。「大那」は当連載でこれまで、12種類を取り上げている。「大那」には、やわらかな酒質のお酒、というイメージを強く持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 これまでの「大那」と同じように、香り穏やかで、実にやわらかい酒質。ふくよかで、大人しい口当たり。やさしい旨みが広がる。そして、舌の両側から、酸がじゅわじゅわ入ってくる。余韻は軽い苦み。酸にさわやか感があるため、全体としての飲み口にもさわやか感がある。ほどよく熟成されているため、中程度~やや濃醇といった感じの旨み。このため、ある程度の厚みを感じる酒だが、キレが良い。総じて、大変美味しいお酒だった。

 瓶の裏ラベルに「大那」のコンセプトが以下のように書かれている。「稲のように逞しく 水のようにしなやかに 人と人とをつなぐ那須の恵み」。

 そして、以下のようにこの酒を紹介している。「冬~春にかけて搾ったお酒に貯蔵前の一回だけ火入れをしたお酒を秋まで瓶内熟成をさせました。秋の深まりとともに味の変化が楽しめるお酒です。穏やかな香りと、丸みのある深い味わいが特徴です」

 裏ラベルのスペック表示は「アルコール分16度以上17度未満、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合57%、使用米 五百万石(栃木県那須産)100%使用、製造年月2021.09」。

 酒名「大那」は、瓶の表ラベルに書かれている一文「大いなる那須の 大地の恵みが育んだ 手造り清酒」が由来となっている。

酒蛙

関連記事 一覧へ