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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4672】川鶴 KAWATSURU 130年の物語 温故(かわつる)【香川県】

2021.12.9 15:50
香川県観音寺市 川鶴酒造
香川県観音寺市 川鶴酒造

【B居酒屋にて 全6回の④】

 1カ月に1回のペースで足を運んでいるB居酒屋。常時約200種類の酒を置いており、1カ月たてば、冷蔵庫のラインナップがけっこう更新されているので、「日本酒津々浦々」の取材に好都合なのだ。コロナで大苦戦を強いられていたが、第5波が下火になってから、ようやくお客さんが戻り始めた気配が感じられる。以前のようなにぎわいを早く取り戻してもらいたい、と切に願う。

「白隠正宗」「黒龍」「鍋島」と飲み進め、4番目にいただいたのは「川鶴 KAWATSURU 130年の物語 温故」だった。川鶴酒造のお酒は当連載でこれまで、14種類を取り上げている。旨みと酸を感じる、しっかりした味わいの酒、という好印象を持っている。

 今回のお酒「130年の物語」は、蔵創業130年を記念して造られたもの。そのコンセプトについて、蔵のホームページには以下の口上が掲載されている。

「日本酒造りに携わる弊蔵としても、本年を機に、『原点回帰と進化、挑戦』を掲げ、先人が培ってきた醸造技術や志を継承すると同時に更に発展させるべく、温故知新の精神で社員一同一丸となって取り組んでまいります。まだまだ力不足ではございますが、雑草の如くこれからの時代を生き抜いていく覚悟で一意専心に努めてまいります」

 この中の「温故知新」がキーワードになっており、130年記念第一弾のお酒は「温故」。後日、第二弾の「知新」が発売された。

 今回第一弾の「温故」について、蔵のホームページは、以下のように紹介している。

「川鶴酒造創業130年を記念して造った記念酒第1弾。醸造技術の原点に立ち返り生酛仕込みにチャレンジしました。使用酒米は20年前より地元契約農家が作る高品質の山田錦を使用し、オール香川県産にこだわりました。
 速醸酛とは違う大きな可能性と深みを感じる味わいは、これから川鶴酒造が歩む100年、200年先を見据える1本となりました。多くの方と歩んできた130年とこれから歩んでいく未来へ 希望を込めて・・・」。さて、いただいてみる。

 酒蛙「ものすごくやわらかな口当たりで、大人しい酒質。甘旨酸っぱい味わい。味の中で、甘みが一番出ている。重くはないが、やや濃醇寄りだとおもう」
 仲居さん「とろみを感じる」
 酒蛙「上品さが感じられる造りだ」

 瓶のラベルのスペック表示は「アルコール分15度、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、製造年月2021.8」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。しかし、蔵のホームページでは、以下のように開示している。「原料米 香川県産山田錦、精米歩合50%、日本酒度-8、酸度1.8、使用酵母 協会701号」

 ラベルとホームページで開示されているスペックを見ると、この酒は純米大吟醸か純米吟醸とおもわれるが、ラベルでもホームページでも特定名称酒の区分は明らかにしていない。なぜだろう?

 酒名および蔵名「川鶴」の由来について、蔵のホームページは「蔵の裏に流れる清らかで豊富な水を湛える清流“財田川”に鶴が舞い降りたことから初代蔵元が酒名を川鶴と命名しました」と説明している。

酒蛙

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