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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4667】丹澤山 純米吟醸 火入 夏への扉(たんざわさん)【神奈川県】

2021.11.28 18:21
神奈川県足柄上郡山北町 川西屋酒造店
神奈川県足柄上郡山北町 川西屋酒造店

【H居酒屋にて 全3回の➁】

 なじみのH居酒屋の店主からショートメールが入った。「新しいお酒が3本入ったので、テイスティングに来てください」。わたくしは、H居酒屋に1行コメント付きの酒メニューを作ってあげている。これだと酒名を知らない客も味が想像できるから、注文するときに便利。新しい酒が入ったということは、酒メニューを更新しなければならない、ということだ。

 最初に選んだのは「白山吹」、続いていただいたのは「丹澤山 純米吟醸 火入 夏への扉」だった。川西屋酒造店の二枚看板は「丹澤山」と「隆」で、当連載ではこれまで「丹澤山」6種類、「隆」を10種類取り上げている。前者は主に県内向け、後者は主に東京など県外向け、というコンセプトで造っている、といわれている。

 また、今回のお酒は、当連載【4145】で取り上げた「丹澤山 純米吟醸 ひとめぼれ 冬の足音 火入」の夏版のようだ。表ラベルは、猫が扉を開けたら、ヒマワリが見える、というもので、まさしく酒名「夏の扉」だ。さて、いただいてみる。

 酸をおもわせる上立ち香。含むと、さらりすっきりとした口当たりで、非常に淡麗。軽快で、キレが良い。同席していた酒友ちーたんが「清流の如し」と口にする感想に納得だ。味わいは、酸と苦みがけっこう出ているが半面、旨みがややすくなく造られている。余韻も酸と苦み。とくに余韻の苦みが強い。温度が上がったら、甘旨みが、どれどれ、という感じで出てきて、甘旨みがふくらみ始めた。

 瓶のラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合55%、アルコール分16度、日本酒度+7、製造年月2021.7月」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 裏ラベルは全面、ヒマワリ畑の写真。これが、表ラベルの扉から見える、という仕掛けだ。ヒマワリ畑の写真には「平穏な未来を信じて」という言葉が添えられている。早くコロナ禍から抜け出したい、というおもいが感じられる。

酒蛙

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