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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4651】やまとしずく 純米吟醸 直詰 生原酒【秋田県】

2021.10.25 15:58
秋田県大仙市 醸造元出羽鶴酒造 販売者秋田清酒
秋田県大仙市 醸造元出羽鶴酒造 販売者秋田清酒

【B居酒屋にて 全7回の⑤】

 1カ月に1回のペースで足を運んでいるB居酒屋。常時約200種類の酒を置いており、1カ月たてば、冷蔵庫のラインナップがけっこう更新されているので、「日本酒津々浦々」の取材に好都合なのだ。コロナで大苦戦を強いられている様子だが、飲み手としては、すこしでも支援になるよう定期的に通うことしかできない。早くコロナ禍が過ぎ去り、にぎわいを取り戻してもらいたい、と切に願う。

「麒麟山」「刈穂」「寒紅梅」「大倉」と飲み進め、5番目にいただいたのは「やまとしずく 純米吟醸 直詰 生原酒」だった。「やまとしずく」は当連載でこれまで、9種類を取り上げている。しっかりした味わいの酒、という好印象を持っている。今回の酒はどうか。いただいてみる。

 果実香心地よく、チリチリと微発泡が舌を刺激する。フレッシュ感にあふれた口当たり。味わいは、甘旨酸っぱさにメリハリがあり、ジューシー&フルーティー。今風の表現をすれば、モダンタイプのミディアムボディか。甘みと旨みがいい感じで出ており、甘みと旨みはフレッシュな味わい。「やまとしずく」は“ハズレ”が無い。飲み手を裏切らない。あらためて、そのおもいを強くしたお酒だった。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「蔵の地元農家が栽培した酒造好適米(秋田酒こまち)を全量使用して醸造しました。心地よく広がる香り、力強さとなめらかさを併せ持つ味わいが特徴です」

 裏ラベルのスペック表示は「アルコール分16度、精米歩合55%、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、原料米 秋田酒こまち100%、製造年月2020.2」。

 使用米の「秋田酒こまち」は、秋田県農業試験場が1992年、母「秋系酒251」と父「秋系酒306」を交配し開発したもので、2004年に品種登録された。母方の祖母は「五百万石」、父方の祖父は「華吹雪」である。

 酒名「やまとしずく」の由来などについて、蔵のホームページは以下のように説明していう。

「『やまとしずく』は1994年に秋田県内の有志酒販店様と当社で立ち上げたブランドです。『ヤマト』とは創業家である伊藤家の屋号で、創業当時『ヤマト酒造店』と名乗っていたことに由来します。代々使用されていた酒造りの道具や、樽、仕事着の半纏などに屋号が刻印されています。今から約150年前の創業者の精神と創業時代の酒造りを受け継ぎ、米も水も特定地域のものだけを使用し、地域性と個性のはっきりした美味しい酒を造ることがやまとしずくのコンセプトです」

酒蛙

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