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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4650】大倉 陽の光 山廃純米 無濾過生 直汲み(おおくら ひのひかり)【奈良県】

2021.10.23 22:22
奈良県香芝市 大倉本家
奈良県香芝市 大倉本家

【B居酒屋にて 全7回の④】

 1カ月に1回のペースで足を運んでいるB居酒屋。常時約200種類の酒を置いており、1カ月たてば、冷蔵庫のラインナップがけっこう更新されているので、「日本酒津々浦々」の取材に好都合なのだ。コロナで大苦戦を強いられている様子だが、飲み手としては、すこしでも支援になるよう定期的に通うことしかできない。早くコロナ禍が過ぎ去り、にぎわいを取り戻してもらいたい、と切に願う。

「麒麟山」「刈穂」「寒紅梅」と飲み進め、4番目にいただいたのは「大倉 陽の光 山廃純米 無濾過生 直汲み」だった。大倉本家の酒は当連載でこれまで、11種類を取り上げており、「大倉」7種類、「金鼓」4種類が、その内訳。

「大倉」には、やんちゃで濃醇酸味フルボディー酒というイメージを持っており、大好きな銘柄の一つだ。今回はどうか。いただいてみる。

 独特な木香にも似た実に複雑な含み香。甘旨酸っぱい味わい。甘・旨・酸の中で、とくにエッジの立った酸が良い。全体として味が太い。味が強く、どっしり感がある。余韻は苦み。この苦みが強い。飲みごたえ十分のお酒。いかにも「大倉」だ。

 仲居さん「あたし好きだわ、これ。山廃だけど、さわやかで、とても美味しい」
 
 ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「上槽時、搾り機に圧力をかける以前の酒を ふな口より直接瓶詰め致しました。ほのかなガス感を伴い、瑞々しくも野趣のある味わいをお楽しみ下さいませ」

 ラベルのスペック表示は「蔵元自家栽培米、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、原料米 奈良県産ヒノヒカリ100% 蔵元自家栽培、精米歩合70%、アルコール分17度、製造年月03-03」。

 酒販店「酒のあべたや」(奈良県磯城郡田原本町)のサイトは、「蔵元より」と題し、蔵元さんからの以下のメッセージを掲載している。

「雑味のないクリアな口当たりで、旨味と酸味のバランスが良い感じです。ほのかな渋味がキレのアクセントになり、また熟成で右肩上がりの期待感を残します。
封切り直後こそ、ややかたくおとなしい印象はありますが、時間の経過とともにジワジワと旨味が広がります。呑みすすめるごとに味わいが深まり、そしてまた次の杯が欲しくなる、そんな仕上がりではないでしょうか」

 使用米の「ヒノヒカリ」は宮崎県総合農業試験場作物部育種科が1979年、母「黄金晴」と父「コシヒカリ」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定。1989年に命名、1990年に種苗法登録された主食用米。人気品種のひとつで、デビュー以来、品種別作付面積では常に上位につけている。

酒蛙

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