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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4649】寒紅梅 純米吟醸 TORECE13(かんこうばい)【三重県】

2021.10.21 15:58
三重県津市 寒紅梅酒造
三重県津市 寒紅梅酒造

【B居酒屋にて 全7回の③】

 1カ月に1回のペースで足を運んでいるB居酒屋。常時約200種類の酒を置いており、1カ月たてば、冷蔵庫のラインナップがけっこう更新されているので、「日本酒津々浦々」の取材に好都合なのだ。コロナで大苦戦を強いられている様子だが、飲み手としては、すこしでも支援になるよう定期的に通うことしかできない。早くコロナ禍が過ぎ去り、にぎわいを取り戻してもらいたい、と切に願う。

「麒麟山」「刈穂」と飲み進め、3番目にいただいたのは「寒紅梅 純米吟醸 TORECE13」だった。「寒紅梅」は当連載でこれまで、かなりの種類を取り上げてきた印象があったが、調べてみたら、これまで取り上げたのはわずか3種類だった。変だな、とおもったが、ほどなく勘違いの理由が分かった。「寒紅梅」と「寒梅」をごっちゃにしていたのだ。「寒紅梅」も「寒梅」もごめんなさいね。さて、いただいてみる。

 開栓したら「ポーン!」というすさまじい大音響を立て、栓がロケット発射。天井を直撃し、店内をころころころころ。慌てて栓を拾った。含むと発泡感たっぷり。舌先が炭酸ガスの刺激をチリチリ感じる。

 含み香は控えめな果実香。甘旨酸っぱい味わいでジューシー。とくに甘みと酸が良く出ている。まさにモダンタイプのお酒だった。13度なので軽くて、非常に飲みやすい。しかし、ぺなぺなした味わいではなく、旨みがあるので、適度な厚みを感じる。モダンタイプの味わいといい、アルコール分13度といい、ワイン愛好者をターゲットにしたお酒であることが明らかだ。

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「アルコール分13度、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、原料米 酒造好適米100%使用、精米歩合55%、製造年月202108」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 ところで酒名の「TORECE」に異議あり! たぶん、おそらく、アルコール分が13度であることを強調するため、13をスペイン語表記したのだとおもう。しかし、それならば「TORECE」じゃなく「TRECE」だ。「O」が要らないのだ。誤植に気づかず、印刷させちゃったんだろうな。

 酒名「寒紅梅」の由来について、ウェブサイト「『日本の名酒』自宅にいながら蔵元巡りの旅」は、「梅の花が万花の魁をなして咲き、香高く色美しく紅をさし、実に綺麗で爽やかであることに由来しているそうです」と説明している。

酒蛙

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