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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4645】大倉 純米 夏うらら(おおくら)【奈良県】

2021.10.13 23:49
奈良県香芝市 大倉本家
奈良県香芝市 大倉本家

【父の日プレゼント 全8回の⑧完】

 息子が2013年から毎年、父の日に、カップ酒の詰め合わせを送ってくれる。毎年8種類ずつ。これがとても楽しみだ。ありがたい。感謝感激だ。ことしで9年目。重複したものが無いから、これで72種類。いつネタが尽きるんだ? カップ酒の世界はなかなか奥が深そうだ。

 一日1個ずつ、大事に飲む。「福祝」「月の輪」「日高見」「来福」「不老泉」「天吹 純米吟醸 ひまわり酵母」「天吹 純米吟醸 いちご酵母」と飲み、最後8番目にいただいたのは「大倉 純米 夏うらら」だった。大倉本家の酒は当連載でこれまで、10種類を取り上げており、「大倉」6種類、「金鼓」4種類が、その内訳。

「大倉」には、やんちゃで濃醇酸味フルボディー酒というイメージを持っており、大好きな銘柄の一つだ。今回はどうか。いただいてみる。

 酸が非常に立つ。「大倉」というと、濃醇重量級を連想するが、これは、それほど重くはなく、適度な厚み。そして、極めてさわやかなお酒。旨みもたっぷりあり、飲みごたえ十分。甘旨酸っぱい味わいで、ややジューシー。余韻は酸とわずかな苦み。これは旨い。酸があり、さわやか感があるので、まったく飲み飽きしない。最初から最後まで、酸が味を支配し続ける。これは大好きだ。カップ酒で、このハイレベル。タダナラヌ酒だ。

 カップの裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、原料米 長野県産ひとごこち100%、精米歩合70%、アルコール分16度、日本酒度-2、酵母 協会701号、製造年月03.06」。カップ酒なのに、原料米、酒度、使用酵母まできちんと明示している蔵の姿勢に感服する。

 使用米の「ひとごこち」は、長野県農事試験場が1987年、母『白妙錦』と父『信交444号』を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定、1997年に品種登録された酒造好適米。

酒蛙

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