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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4644】天吹 純米吟醸 いちご酵母(あまぶき)【佐賀県】

2021.10.11 11:01
佐賀県三養基郡みやき町 天吹酒造
佐賀県三養基郡みやき町 天吹酒造

【父の日プレゼント 全8回の⑦】

 息子が2013年から毎年、父の日に、カップ酒の詰め合わせを送ってくれる。毎年8種類ずつ。これがとても楽しみだ。ありがたい。感謝感激だ。ことしで9年目。重複したものが無いから、これで72種類。いつネタが尽きるんだ? カップ酒の世界はなかなか奥が深そうだ。

 一日1個ずつ、大事に飲む。「福祝」「月の輪」「日高見」「来福」「不老泉」「天吹 純米吟醸 ひまわり酵母」と飲み、7番目にいただいたのは「天吹 純米吟醸 いちご酵母」だった。天吹酒造のお酒は当連載でこれまで、8種類を取り上げており、うち6種類が「天吹」だ。さて、今回のお酒をいただいてみる。

 酸が良く出ている、が第一印象。さわやかな酸は辛みを伴う。やや甘やかな香り。旨みも適度にある。味にふくらみとメリハリがある。甘酸っぱく、ジューシー感もある。とはいっても、総じて、すっきり軽い口当たりに感じた。前回飲んだ「ひまわり酵母」のまったりとした口当たりとはかなり違うところが、実に面白い。余韻は酸。含み香に、セメダイン(酢酸エチル)のニュアンスがほのか。「純米吟醸 いちご酵母」「純米吟醸 ひまわり酵母」と、味がはっきり区別できる商品選択肢があるのが、飲み手にとってうれしいことだ。含み香にイチゴを感じるのは気のせいか。

 日本酒・地酒の専門通販「佐野屋」(大阪府枚方市)のウェブサイトは「いちご酵母」について「天吹酒造で使用されている花酵母の代表と言っても良い酵母が『いちご酵母』です。『いちご酵母』とは、いちごの花から分離培養された酵母です」と説明している。

 カップの裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合55%、アルコール分16度、原料米 雄町100%使用」。

 前述の「佐野屋」のサイトは、人気アイドルグループ「嵐」の大野智さんが、この「天吹 純米吟醸 いちご酵母」にかかわったことを、《2011年「嵐」の大野くんが造りに携わり、話題になった酒》と題し、以下のように紹介している。

「2010年の大晦日に放送された紅白歌合戦で、アイドルグループ『嵐』の大野智さんが酒造りを行っているシーンが放送されました。その後、ファンの間でそのお酒が『天吹のいちご酵母』ということが広まり、福岡ドーム(現在のヤフオクドーム)でのコンサートが開催された際に、熱心なファンが福岡から隣の佐賀県にある天吹酒造まで大勢訪れたとのことです。地元のタクシー運転手の方も『あの時は本当にスゴいことになりました。』とエピソードとして語るほど、今では地元では伝説となっている出来事でした。(天吹酒造ホームページに、当時の様子が紹介されています。)ちなみに大野君が酒造りに関わったのは、その年1回限り。その後は酒造りに参加していません」

 酒名「天吹」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「『天吹』の由来は、蔵元の北東にある天吹山にちなんで、名付けられました。元禄年間・創業以来、300

酒蛙

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