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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4641】来福 純米 颱風第23号(らいふく)【茨城県】

2021.10.5 18:32
茨城県筑西市 来福酒造
茨城県筑西市 来福酒造

【父の日プレゼント 全8回の④】

 息子が2013年から毎年、父の日に、カップ酒の詰め合わせを送ってくれる。毎年8種類ずつ。これがとても楽しみだ。ありがたい。感謝感激だ。ことしで9年目。重複したものが無いから、これで72種類。いつネタが尽きるんだ? カップ酒の世界はなかなか奥が深そうだ。

 一日1個ずつ、大事に飲む。「福祝」「月の輪」「日高見」と飲み、4番目にいただいたのは「来福 純米 颱風第23号」だった。来福酒造のお酒は当連載でこれまで、10種類を取り上げている。酸をあまり感じない、まったりとした口当たりのお酒、という印象を持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 おっ、とおもった。「来福」にはこれまで、酸を感じるイメージが無かったのだが、今回のお酒には酸を強く感じたのだから。「酸が出て、しっかりとした味わい」。これが、第一印象だった。上立ち香、含み香は、ともにほのか。旨みは十分出ており、余韻は苦・辛み。ボディー感があり、飲みごたえがある。旨酸っぱい味わいで、昨今、このような味わいだと、モダンタイプに分類されるのだが、この酒はモダンタイプとクラシックタイプの中間というよりはややクラシックタイプ寄りのミディアムボディの味わいだ。

 カップの蓋ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、アルコール分15度、精米歩合55%、製造年月2021.6」

 酒名および蔵名の「来福」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。「来福酒造は、1716年(享保元年)、近江商人が筑波山麓の良水の地に創業いたしました。創業当時からの銘柄『来福』は俳句の『福や来む 笑う上戸の 門の松』に由来するものです」

「福が来る」にあやかり、「来福」を店のラインナップの定番にしているところを時々目にする。わたくし行きつけのY居酒屋もずっと「来福」を置き、繁盛を願っていた。

 それにしても、今回のお酒の名「颱風第23号」のココロは何なんだろう。台風の被災者から忌避されるのではないだろうか、と要らぬ心配をしてしまう。23号といえば、普通に考えれば、初冬あたりに訪れる台風番号かな?

酒蛙

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