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日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3093】石槌 純米大吟醸 袋吊り しずく酒(いしづち)【愛媛】 

2017.10.13 22:34
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愛媛県西条市 石槌酒造
愛媛県西条市 石槌酒造

【B居酒屋にて 全7回の⑦完】

 ひょんなことから隣家の住人とそのルームメートと飲むことになった。この3人は共同浴場仲間なのだ。これにわたくしの酒友を加え、4人で、わたくしなじみのB居酒屋で飲んだ。隣家の住人とルームメートは、清酒はあまり得意でないようで、ハイボールやビール。清酒はもっぱら、わたくしと酒友が飲んだ。

「長陽福娘 辛口純米 山田錦」「あぶくま 純米吟醸 雄町」「酔鯨 特別純米」「二兎 純米吟醸 備前雄町 55 火入」「出雲富士 純米吟醸 改良雄町 無濾過生原酒」「醸し九平次 純米大吟醸 Le K rendez-vous」と飲み進め、最後7番目に選んだのは「石槌 純米大吟醸 袋吊り しずく酒」だった。

「石鎚」はこれまで、当連載で2種類を紹介している。すっきり淡麗な酒質、というイメージを持っている。さて、この酒はどうか。いただいてみる。

 吟醸香が華やか。やわらかだけど、さっぱり、すっきりした酒質で、キレキレ。キレが非常に良い。甘みは適度、余韻は辛みと苦み。酸味は目立たないが、奥に、じわっとある。ひとことで言うならば、香り立つきれいな酒だった。

 瓶の裏ラベルは、この酒を「丁寧に手造り本位で醸した蔵元の自信作。飲み手も満足の1本です」と紹介している。裏ラベルの表示は「使用原料米 兵庫県産山田錦20%、愛媛県産松山三井80%。精米歩合 山田錦50%(麹米)、松山三井50%(掛米)」。

「松山三井」は、愛媛県農事試験場が、母「近畿25号」と父「大分三井120号」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定、1953年に命名された主食用米。食味が良いことから一時期、作付面積が全国1位だったこともある。しかし、大粒で粘りがすくないことから次第に衰退していった。しかし、大粒でタンパク質が少なく砕けにくい、という性質は、醸造用米としては最適。このため近年、醸造用米として注目され、いま“第二の人生”を歩んでいる。主に、四国の酒蔵が、このコメを好んで使用している。

 酒名・蔵名の「石鎚」の由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「酒蔵の位置するこの地は、西日本最高峰『石鎚山』のふところで名水の町として呼び声の高い愛媛県西条市にあり、仕込み水にこの石鎚山系の清冽な水を使用、西条・周桑平野の穀倉地帯を控えており、酒造りに非常に適した気候、風土の中にあります」

酒蛙

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