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日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3129】与右衛門 山廃純米 無濾過生原酒 亀の尾 直汲み(よえもん)【岩手】 

2017.11.7 9:45
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岩手県花巻市 川村酒造店
岩手県花巻市 川村酒造店

【日本酒研究会遠征場所 全10回の⑨】

 異業種間飲み会の日本酒研究会は毎月欠かさず、M居酒屋で月例会を開いており、ことしで足掛け11年を数える。この間、異動で多くのメンバーが各地に散った。いつもはM居酒屋で開いているが、年に1回ほど、違う場所にかつてのメンバーも集い、旧交を温めている。今回は14人の新旧メンバーが集まった。

「姫の井 十日旬酒」「越後鶴亀 純米吟醸」「都鶴 純米吟醸 甘口」「紀州誉 おりざけ」「国見 あつかしさん 極 純米大吟醸」「れいざん 粋撰」「盛田 純米吟醸 無濾過」「白川郷 純米 にごり酒」に続いて9番目にいただいたのは「与右衛門 山廃純米 無濾過生原酒 亀の尾 直汲み」だった。

 この酒はメンバーのSの持ち込み。Sは大の与右衛門フリークで、飲み会のたびに与右衛門を持ち込んでいる。このためわたくしも与右衛門を飲む機会が多く、当連載で12種類を取り上げている。今回の酒は「与右衛門 純米 無濾過生原酒 亀の尾 直汲み」(当連載【1561】)の山廃版。Sは「『純米亀の尾』の山廃バージョンは珍しいんだ」とフリークぶりを存分に発揮したコメント。では、いただいてみる。

 I 「酸っぱい」

 酒蛙「フレッシュ感があり、甘みと酸味のバランスが良い。酸があるので、旨みが引き締まって感じる」

 M 「酸が強いね」

 I 「酸が強すぎ」(Iは酸味酒が苦手)

 B 「最初、酸が強いなあとおもったが、甘みが出てきた」

 A 「こういう飲み飽きのしない酒がいい酒なんだよ」

 酒蛙「まったく同感。酸が出ているから飲み飽きしない。わたくしの持論と同じです」

 女将さん「エッジの効いた鋭い酸。甘みと酸味のバランスが良く、飲んでて美味しい」

 酒蛙「す、す、すごい感想だ!」

「与右衛門」というと、セメダイン香のイメージが強いが、この酒はセメダイン香がしない。その旨をSに質したら「使用米が『吟ぎんが』(岩手県が開発した酒造好適米)で醸した酒が、セメダイン香が強く出る傾向にあるんだ」との答え。さすが与右衛門フリークで鳴らすSならではのコメントだった。

 瓶の裏ラベルの表示は「原料米 岩手県産亀の尾100%使用、アルコール分 16.0度以上17.0度未満、精米歩合60%」。

【備考】タイトルは「与右衛門」と書きましたが、「与」は、正しくは、偏が酉、旁(つくり)が与。酒のラベルの字をごらんください。パソコンにこの字が無いため、暫定的に「与右衛門」と記述しました。蔵の19代当主の名にちなんだ酒名だそうです。

酒蛙

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