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日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3130】萩の鶴 特別純米 メガネ専用(はぎのつる)【宮城】 

2017.11.7 21:40
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宮城県栗原市 萩野酒造
宮城県栗原市 萩野酒造

【日本酒研究会遠征場所 全10回の⑩完】

 異業種間飲み会の日本酒研究会は毎月欠かさず、M居酒屋で月例会を開いており、ことしで足掛け11年を数える。この間、異動で多くのメンバーが各地に散った。いつもはM居酒屋で開いているが、年に1回ほど、違う場所にかつてのメンバーも集い、旧交を温めている。今回は14人の新旧メンバーが集まった。

「姫の井 十日旬酒」「越後鶴亀 純米吟醸」「都鶴 純米吟醸 甘口」「紀州誉 おりざけ」「国見 あつかしさん 極 純米大吟醸」「れいざん 粋撰」「盛田 純米吟醸 無濾過」「白川郷 純米 にごり酒」「与右衛門 山廃純米 無濾過生原酒 亀の尾 直汲み」に続いて最後10番目にいただいたのは「萩の鶴 特別純米 メガネ専用」だった。

 萩野酒造の酒を飲む機会は非常に多く、これまで当連載で27種類を紹介している。おそらく、当連載で一番多く取り上げている酒とおもわれるが、別にえこひいきをしているのではない。飲む機会が単純に多いことによる。もっとも、萩野酒造の酒は、わたくしの口に非常に合うのも事実だが…。

 今回の酒は、いかにもキワモノ風である。ラベルに「全員メガネの蔵人で造りました」と書かれているのが笑える。いただいてみたら、キワモノ風の“顔”とは裏腹に、非常に真っ当な酒だった。個人的には27種類飲んだ萩野酒造の酒の中で、一番好みに合っている酒だとおもった。みんなの感想は以下の通り。

 酒蛙「旨い。甘旨酸っぱくてジューシー。いまの酒造業界のトレンド的な味わい。とくに柑橘系をおもわせる酸がいい。酸が際立っており、フレッシュ感もある」

 I 「酸っぱい」(Iは酸味酒が苦手)

 B 「飲みやすい」

 A 「こういう酒は、飲み飽きしないんだ」

 酒蛙「酸が出ており、味が引き締まっているから飲み飽きしない。全く同感です。飲み飽きしないこういう酒がいい酒だとおもう」

 F 「酸味が心地よい。旨い!」

 M 「これ、美味しい。冷えているときは、なお美味しい」

 女将さん「割合すっきりめのお酒。料理の邪魔をしないオールマイティーな酒です」

 実は、日本酒研究会遠征場所のわずか2日前、わたくしはなじみのB居酒屋でこの酒を飲んでいた。B居酒屋では各種1本ずつ入れているが、この酒について店長は「勝負をかけて2本入れたんです」と話していた。B居酒屋で飲んだときのわたくしの感想は以下の通り。

 甘旨酸っぱい。ジューシー。やや果実的風味。これは旨い。飲み飽きしない。さわやかな酸がかなり立つ。キレが非常に良く、余韻は苦み。非常にメリハリのある飲み口。これで特別純米とは驚きだ。もっとスペックが上かとおもった。上品感もある。

 ラベルの表示は「原材料名:米(国産)・米麹(国産米)、精米歩合60%」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だが、蔵のホームページはこの酒の使用米を五百万石と開示している。萩野酒造の酒は美山錦を使用することが多いが、五百万石とは珍しい。近年、美山錦の入手が困難になっているため、五百万石の使用が増えているようだ。

 蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。

「香り、味わい、インパクトのある酸味を両立した火入れ酒です。それら全てを際立たせる為、それぞれを別に仕込み、最適な割合でブレンドしました。日本酒業界では1タンクは1商品の方がいいという考え方が少なからずあるように見受けられますが、目標とする酒質を達成するための手段としての『ブレンド』は非常に有効であり、それは確かな技術であると考えています。今年はより安定させるためににごらない火入れタイプといたしました。よく冷やしてお召し上がりください。また、熟成には向きません。メガネをかけると、より一層楽しくお召し上がりいただけます(笑) 今回はオマケで『萩の鶴 メガネ専用伊達メガネ』をお付けしていますので、こちらもぜひご利用ください」

 裏ラベルは、以下のように、遊び心満点だ。

「10月1日は日本酒の日 10月1日メガネの日」

「#萩の鶴メガネで乾杯

メガネをかけて『萩の鶴 メガネ専用』で乾杯!! 乾杯写真をインスタグラムにアップしてプレゼントをゲットしよう♪ 右のQRコードから注意事項をよくお読みください。未成年者はご参加いただけません」

酒蛙

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