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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4627】自然郷 特別純米 芳醇純米 無濾過無加水 02醸造年度(しぜんごう)【福島県】

2021.9.8 16:38
福島県西白河郡矢吹町 大木代吉本店
福島県西白河郡矢吹町 大木代吉本店

【B居酒屋にて 全9回の⑤】

 1カ月に1回のペースで足を運んでいるB居酒屋。常時約200種類の酒を置いており、1カ月たてば、冷蔵庫のラインナップがけっこう更新されているので、「日本酒津々浦々」の取材に好都合なのだ。コロナで大苦戦を強いられている様子だが、飲み手としては、すこしでも支援になるよう定期的に通うことしかできない。早くコロナ禍が過ぎ去り、にぎわいを取り戻してもらいたい、と切に願う。

「神韻」「マルマス米鶴」「天美」「楽器正宗」と飲み進め、5番目にいただいたのは、「自然郷 特別純米 芳醇純米 無濾過無加水 02醸造年度」だった。大木代吉本店のお酒は当連載でこれまで、「楽器正宗」6種類、「自然郷」5種類を取り上げている。その中で今回の酒はことし2月に当連載【4485】で取り上げた「自然郷 特別純米 芳醇純米 無濾過無加水」と同じだとおもうが、今回のラベルに「02醸造年度」と大きく書かれているのに対し、前回のものには書かれていなかった。今回の酒はナニガシカの意図をもって「02」を書き込んだのだろうか、と考え取り上げてみた。

 仲居さん「アルコール分が13度しかないので、“飲んだ感”はないわけではないが、なんだか物足りない。うんと甘いわけではなく、ライトな口当たり」」
 酒蛙「甘旨酸っぱい味わい。やわらかで、やさしい口当たり。『自然郷』にはフルボディーの力強い濃醇酒、というイメージを強く持っているが、この酒はアルコール分が13度なので、軽めに感じ、肩が凝らず飲みやすい。ジューシーで、モダンタイプのライトボディからミドルボディといった感じ。飲み飽きしない酒だ」

 酒屋さんのサイトを見ると、【蔵元コメント】と称したメッセージが掲載されているので、以下に転載する。「芳醇純米は従来品よりALC分を低く抑えた無濾過原酒です。飲み口で感じる軽やかなシュワシュワ感(ガス感)とやわらかな甘さ・キレの良さが特徴の純米酒。暑い時期でもスイスイ飲める一本に仕上げています」

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「特定名称 特別純米、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合60%、アルコール分13度、製造年月2020.11」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 酒名「自然郷」の由来について、蔵のホームページは以下のように紹介している。

「『自然郷』は、四代目大木代吉が米だけを原料とする本来の酒造りを目指したことに始まります。地域の農家と契約し当時としては珍しい農薬を使用しない米だけを使い醸造を開始。1974年(昭和49年)矢吹の豊かな自然への謝意を込めて『無添加酒-自然郷』として発売しました。当時は『純米酒』という言葉も無く、消費者に受け入れられるまで時間を要しましたが、その後の日本酒の本物志向の高まりとともに『自然郷』は、純米酒の先駆けとして愛好家の間で広く知られるようになりました」

 酒名「自然郷」の由来について、日本の名酒事典は「酒名は、郷の自然の中で有機農法米を原料に、添加物を使用せずに造った酒の意で名づけられた」と説明している。

酒蛙

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