【4608】大那 純米大吟醸 特A地区産 山田錦(だいな)【栃木県】

【B居酒屋にて 全6回の➁】
1カ月に1回のペースで足を運んでいるB居酒屋。常時約200種類の酒を置いており、1カ月たてば、冷蔵庫のラインナップがけっこう更新されているので、「日本酒津々浦々」の取材に好都合なのだ。コロナで大苦戦を強いられている様子だが、飲み手としては、すこしでも支援になるよう定期的に通うことしかできない。早くコロナ禍が過ぎ去り、にぎわいを取り戻してもらいたい、と切に願う。
今回は、酒友Yと二人で暖簾をくぐった。異動が決まったYと一緒にB居酒屋で飲むのは、これが最後。トップバッター「鶴齢 純米 超辛口 原酒」に続いていただいたのは「大那 純米大吟醸 特A地区産 山田錦」だった。当連載でこれまで「大那」を11種類取り上げている。「大那」には、やわらかな酒質のお酒、というイメージを強く持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。
酒蛙「おおおっ、やっぱりやわらかい!」
Y 「旨っ!」
酒蛙「ふくよか」
Y 「華やか」
酒蛙「でも大吟醸にしては香りは抑えている。旨みと酸は適度に出ている。大人しい酒質」
Y 「甘みと苦みもある。大人しいというか、ふわ~~んとくる」
酒蛙「バランスが良い酒だ。きれいな酒質で、上品感が漂う」
Y 「本当に。バランスが良いね」
酒蛙「これはいい酒だ。実に落ち着いた味わいだ」
Y 「いやあ、旨い!」
瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「JAみのり農協、同士の蔵元、生産者の方々からご縁をいただいて特A地区に指定されている兵庫県三木市吉川町の契約栽培による山田錦で醸した純米大吟醸です」
裏ラベルのスペック表示は「アルコール分16度以上17度未満、原材料名 米 米麹、精米歩合40%、使用米 山田錦(兵庫県吉川産)100%使用、製造年月20.9」。
酒名「大那」の由来について、ほかの「大那」の瓶のラベルに「大いなる那須の大地の恵みが育んだ手造り清酒」と書かれている。