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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4603】十四代 中取り純米 無濾過 生詰(じゅうよんだい)【山形県】

2021.7.22 18:01
山形県村山市 高木酒造
山形県村山市 高木酒造

【E居酒屋にて 全6回の③】

 E居酒屋では「ちょい飲みセット」という企画を設けている。3種類の酒を60ML(たぶん)ずつグラスに入れ、お客さんに味比べ(利き酒)をしてもらおう、という趣向。その中に「ちょい飲み十四代セット」があった。嗅覚が並外れて敏感なちーたんが「十四代セット」に強い関心を示した。ならば、飲みに行こうじゃないか。

 当然、まずは「ちょい飲み十四代セット」から、だ。「十四代」は飲む機会がけっこう多く、当連載でこれまで、15種類を取り上げている。軽そうな「十四代 吟撰 吟醸 生詰」をまず選び、次に「十四代 純米吟醸 酒未来 生詰」、そして最後は「十四代 中取り 純米 無濾過 生詰」だ。この酒は当連載【591】で取り上げているが、10年前に飲んだので、再登場だ。10年たつと、この酒の醸造設計がたぶん微妙に変わっているとおもうので、再度飲んでみるのも意義のあることとおもう。さて、いただいてみる。

 ちーたん「3つの『十四代』の中で、上立ち香が一番香るよ」
 酒蛙「メロン似の上立ち香が穏やか、上品に広がる」
 ちーたん「元気が良い酒だ」
 酒蛙「味に力強さとボリューム感がけっこうある。ほのかにフルーティーさも感じられる。キレが良い。甘みと旨みが良く出ているが、中でも甘みが良い。酸はあまり出てこない」
 ちーたん「うん、そうだね。酸はあまり感じられない。すっきりとした酒質だ」
 酒蛙「あれっ? 飲み進め、口が慣れてくると、酸がじわじわ出てくる。うん、この酸がいいね。やっと出てきた酸がいいね。酸と甘旨みが一緒になって、甘旨酸っぱい、ジューシーな味わいに。全体的にきれいなお酒」

 瓶の裏ラベルは、この酒を「無濾過特有の力強い味わいと新鮮な吟醸香が調和した柔らかな余韻が特徴の芳醇旨口酒」と紹介している。裏ラベルのスペック表示は「特別純米酒、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合55%、原料米 国産米100%使用、アルコール分15度」。使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 酒名「十四代」の由来について、ウィキペディアは以下のように説明している。

「高木酒造では、最初は『朝日鷹』という銘酒だった。当時、『十四代』という銘酒もあったが、特別の古酒だけに付けていた。現在の『十四代』は、14代目・高木辰五郎から15代目・高木顕統へと受け継がれ、杜氏として初めて完成した酒に『十四代』と命名した」。

 また、「日本の名酒事典」は以下のように説明している。「元和元年(1615)創業の老舗だが、主力となる『十四代』は平成5年(1993)より販売された新しい銘柄。酒名は当主が14代目にあたることから命名された。東京で酒造を学んだ15代目が、ベテラン蔵人に支えられ、古い製法にこだわらず自らの造りたい酒を信じるままに造ったところ、その酒が高く評価され、主要銘柄となった」

酒蛙

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