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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4598】寒菊 純米吟醸 OCEAN99 空海 Inflight 無濾過一度火入原酒(かんぎく そらうみ)【千葉県】

2021.7.12 21:33
千葉県山武市 寒菊銘醸
千葉県山武市 寒菊銘醸

【Z料理店にて 全6回の④】

 近所のZ料理店に顔を出す。「うちは居酒屋じゃないんだからね。居酒屋みたいにいっぱいの種類の酒を置いてないんだからね」と言いながらも、予約すると、わたくしが飲んだことがないだろうお酒を数種類さりげなく用意してくれる。その心意気がうれしく、月に1回のペースで暖簾をくぐっている。今回も「本当に本当に居酒屋じゃないんだからね、あんたのために酒を入れているんじゃないからねっ!」と半ば恫喝的に先制パンチを繰り出したが、むろん演技に決まっている。

「サビ猫ロック」「山本」「雄東正宗」と飲み進め、4番目にいただいたのは「寒菊 純米吟醸 OCEAN99 空海 Inflight 無濾過一度火入原酒」だった。「寒菊」は当連載でこれまで、6種類を取り上げている。「寒菊」には、甘旨酸っぱくてジューシーな酒、という強いイメージを持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 含み香は、メロンをおもわせる果実香がかなり広がる。実に印象的な香りだ。そして、エキス感のある甘旨酸っぱい味わい。一連のシリーズ同様、非常にフルーティー&ジューシーな味わいのお酒だった。余韻は辛み。ふくよかで、分厚い酒質。モダンタイプのミディアムボディ~フルボディ。

 瓶の裏ラベルは、この酒のシリーズ「OCEAN99 series」のコンセプトについて、以下のように説明している。「季節ごとに様々な表情を見せる九十九里浜海岸。その風土を自分たち自信が理解し表現し、季節に適したミネラル感溢れる限定酒を各シーズンでお届けいたします」。OCEAN99とは、九十九里浜のことである。

 また、今回の酒の副題「空海」が意味するところについて、裏ラベルは以下のように説明している。「冬に出発した『銀海Departure』に続くFlightシリーズ3部作の第2弾!夏の成田空港近郊の蔵上空を飛んでいる飛行機のように、伸び上がるような爽やか且つジューシーな心地良い飲み口を追求いたしました☆」

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、アルコール分15度、精米歩合55%、酒造好適米100%使用、製造年月2021.04」。

 酒名・蔵名の「寒菊」の由来について、「日本の名酒事典」は、以下のように説明している。「酒名は小粒ながらも香り高く、長い間花を咲かせる寒菊(冬菊)になぞらえ、初代蔵元が“小粒ながらも一徹さをもち末長く良酒を造る”という思いを込めて命名した」

酒蛙

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