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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4581】天明 焔 生酛 特別純米 無濾過生原酒(てんめい ほむら)【福島県】

2021.6.6 17:12
福島県河沼郡会津坂下町 曙酒造
福島県河沼郡会津坂下町 曙酒造

【E居酒屋にて 全8回の③】

 E居酒屋で日本酒研究会の月例会を開いており、毎月6種類の酒を飲んでいる。しかし、月例会用の酒とは別に冷蔵庫には新たな酒が入る。E居酒屋のママは頃を見計らって連絡をくれる。「冷蔵庫のお酒の入れ替えしたので、ご都合の良いときにいらっしゃい」。ということで、連絡をもらったわたくしは、おっとり刀で駆けつけた。今回も、人並み以上の嗅覚を発揮する酒友ちーたんにテイスティングしてもらった。

「長門峡」「月桂冠」と飲み進め、3番目にいただいたのは「天明 焔 生酛 特別純米 無濾過生原酒」だった。曙酒造のお酒は当連載でこれまで、11種類を取り上げている。落ち着き感のある、しっかりとした味わいの酒、という好印象を持っている。「焔シリーズ」は以前、当連載【1739】で「天明 焔 山廃酛 特別純米」を取り上げたことがある。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「上立ち香は、果実香がほのか」
 ちーたん「美味しいお酒の香りがする」
 酒蛙「おっ、その通りだ。美味しい!」
 ちーたん「飲み口さらりとして、奥深い味わい」
 酒蛙「軽快感あり。さらりとして、酸があり。やわらかな甘旨と、強めの酸がいい感じ。透明感があり、きれいな酒だ。ややモダンタイプ寄りの酒質」
 ちーたん「口の中での広がり方が、放射状で面白い。自由なお酒だ。ラベルを見ると、ぬる燗が美味しいお酒みたいだね」
 酒蛙「燗酒やりたいところだけど、ママが一人で忙しそうなので、燗酒はやめとこう。冷酒でも十分美味しい。酸が非常に良い」

 瓶の表ラベルには「優しく包み込むように燗めて」。また、裏ラベルは、以下のようにこの酒を紹介している。

「秋冬に、燗めて楽しめるお酒。速醸系のキレる酸ではなく、生酛系のグーンと伸びやか優しい酸を求めてスタートした生酛も今期で五作目です。天明らしい透明感とモダンな酒質、伸びやかな優しい酸。全体的なバランスにも注目ください。天明にさらなる色合いを添える生の生酛! 季節を重ねる素晴らしさを優しく包み込むように燗める。
三部作。10月山廃、11月生酛、12月は・・・。
燗める→体温から5-7℃高めが良かったです」

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合65%、アルコール分15度、日本酒度±0、酸度1.6、無濾過生原酒 瓶貯蔵、製造年月2020.11」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 酒名「天明」の由来についてコトバンクは「酒名は、日の出のように世に羽ばたいてほしいとの願いを込めて命名」と説明している。

酒蛙

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