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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4579】長門峡 特別純米(ちょうもんきょう)【山口県】

2021.6.2 21:43
山口県萩市 岡崎酒造場
山口県萩市 岡崎酒造場

【E居酒屋にて 全8回の①】

 E居酒屋で日本酒研究会の月例会を開いており、毎月6種類の酒を飲んでいる。しかし、月例会用の酒とは別に冷蔵庫には新たな酒が入る。E居酒屋のママは頃を見計らって連絡をくれる。「冷蔵庫のお酒の入れ替えしたので、ご都合の良いときにいらっしゃい」。ということで、連絡をもらったわたくしは、おっとり刀で駆けつけた。

 最初に選んだのは「長門峡 特別純米」だった。単に見慣れない酒名ということで選んだのだが、あとで調べてみたら、4年半前に、当連載【2582】で「長門峡 完全無農薬米イセヒカリ 純米」を取り上げていた。さて、今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 ちーたん「上立ち香は、海のにおい系だ。いかにも酒だね」
 酒蛙「たしかに磯っぽい。やわらかな口当たり」
 ちーたん「凪がイメージされる酒だ。ちょっと昭和レトロ的熟成感的クラシカル香味がいるね。日本酒が苦手な人が苦手なお酒、という感じだ」
 酒蛙「飲み進めていくと、だんだん旨みが太く、そして力強くなっていく。この味わいは、いわゆる『昭和の酒』だね。押味あり。後味が長い」
 ちーたん「そう、懐かしの日本酒。昔、子どものころ飲んだ『御神酒』をおもい出す」
 酒蛙「甘・旨・酸・苦・辛。味の要素がみんな出ている。中でも酸がよく出ている」
 ちーたん「(お酒の中に)昔の重鎮がいるよ」

 瓶のラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、山田錦 西都の雫、精米歩合60%、日本酒度+1、酸度1.7、アルコール度数15.0度以上16.0度未満、製造年月2020.11」。

 使用米の「西都の雫」(さいとのしずく)は、山口県農業試験場が1997年、明治中期に山口県で育成された「穀良都」を母に、「山田錦」を親に持つ「西海222号」を父に交配させ育成・開発した山口県オリジナルの酒造好適米。2003年に品種登録された。淡麗でキレのよい酒になる、とされている。

 酒名の由来と蔵の歴史について、蔵のホームページは以下のように紹介している。

「景勝地『 長門峡 』 の近くで 大正10年より創業しておりましたが、昭和45年 阿武川ダムの建設により、萩市の上流にあたる現在地に移転しました。阿武川の清流にて、より良い酒造りと日夜奮闘しております」

酒蛙

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