×
メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4575】若駒 かねたまる 木桶仕込み 無濾過生原酒 五百万石80 しずくしぼり(わかこま)【栃木県】

2021.5.25 17:15
栃木県小山市 若駒酒造
栃木県小山市 若駒酒造

【B居酒屋にて 全8回の⑥】

 1カ月に1回のペースで足を運んでいるB居酒屋。常時約200種類の酒を置いており、1カ月たてば、冷蔵庫のラインナップがけっこう更新されているので、「日本酒津々浦々」の取材に好都合なのだ。今回は、人並み以上の嗅覚を発揮する酒友ちーたんに同席してもらった。

「川鶴」「七田」「ヤマサン正宗」「金鼓」「賀茂金秀」と飲み進め、6番目にいただいたのは「若駒 かねたまる 木桶仕込み 無濾過生原酒 五百万石80 しずくしぼり」だった。若駒酒造のお酒は当連載でこれまで、7種類を取り上げており、その中でもインパクトのある「かねたまる」は、当連載【1474】「若駒 かねたまる 木桶仕込み 純米大吟醸 無濾過生原酒 槽掛袋しぼり」に続いて2つ目。『「太○』という酒名は、若駒酒造の屋号という。「金貯まる」を連想させる超縁起物だ。さて、いただいてみる。

 酒蛙「俺の好きなセメダイン香(酢酸エチル似の芳香)がいる」
 ちーたん「香りがそうだね。苦みが強い」
 酒蛙「これ、おいしい。たしかに余韻は苦み。やさしい酸がいい感じ」
 ちーたん「かなり苦い。酸もある。酸は、かなり強気だよ」
 酒蛙「にごり酒の基本的な味わいで、おだやかな旨みが広がる。若干、ガスが舌先を刺激する。さわやかで、フレッシュ感あり。後味の苦みが強いね」
 ちーたん「苦みがあるからおいしい」
 酒蛙「同感だ。80%の低精白とはおもえない味わいだ。言われなきゃ80%と分からないし、言われても80%と分からない」
 ちーたん「(苦笑)」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「木桶で造り続けるなら若駒らしさを求めて、低精白の木桶仕込みを挑戦しました。通常の若駒の五百万石と既存のかねたまるとの違いを出せるように挑んでます。新しい挑戦をよろしくお願いいたします」

 裏ラベルのスペック表示は「原料米 五百万石100%、原材料 米(国産)米こうじ(国産米)、アルコール分16度、精米歩合80%、醸造年度2020BY、製造年月2021.4」。このお酒の特定名称酒の区分が非開示なのは残念だ。開示しないなら、その理由を飲み手に知らせるべきだとおもう。

 裏ラベルに「ラベルには布を使用しており、後にコースターとしてご利用いただけます」と書かれているのが笑える。超縁起物のラベルだから、日常、使いたくなるかも。

 酒名および蔵名「若駒」の由来についてコトバンクは以下のように説明している。「地元には古くから初午の日に飾り馬が村内をめぐる風習があり、酒名は、その馬が店に飛び込んできたことに由来」

酒蛙

関連記事 一覧へ