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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4571】七田 純米吟醸 無濾過 生 雄山錦(しちだ)【佐賀県】

2021.5.17 21:30
佐賀県小城市 天山酒造
佐賀県小城市 天山酒造

【B居酒屋にて 全8回の➁】

 1カ月に1回のペースで足を運んでいるB居酒屋。常時約200種類の酒を置いており、1カ月たてば、冷蔵庫のラインナップがけっこう更新されているので、「日本酒津々浦々」の取材に好都合なのだ。今回は、人並み以上の嗅覚を発揮する酒友ちーたんに同席してもらった。

 トップバッター「川鶴 讃岐くらうでぃ」の次に選んだのは「七田 純米吟醸 無濾過 生 雄山錦」だった。天山酒造の酒は当連載でこれまで、18種類を取り上げている。飲む機会の多い酒で、甘旨酸っぱいジューシーなお酒、という好印象を持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「わっ!!! 鼻に抜ける含み香のセメダイン香(酢酸エチル似の芳香)がすごい。こりゃ、めちゃくちゃインパクトがある酒だ」
 ちーたん「上立ち香がサイダーやセメダインをおもわせる」
 酒蛙「後味がずっと続く。押味がある」
 ちーたん「青い柑橘系を感じる。後味に苦みがある」
 仲居さん「セメダイン香を感じ、どこかフルーティー。グレープフルーツをおもわせる。この『七田』好き!」
 酒蛙「セメダイン香→柑橘系香味→旨み→苦みで〆る、という展開。きれいな酒質で、さわやか感、フレッシュ感もある。酸で全体が締まる」
 ちーたん「苦みが広がるね」
 酒蛙「これまでに飲んできた『七田』と比べると、かなりユニークな酒質だ。かなりの冒険だったのでは」
 ちーたん「旨みと苦みが後を引くね」

 瓶の裏ラベルは、この酒を「富山県産『雄山錦』を100%使用。柑橘系を感じる爽やかな香りと新酒ならではのフレッシュな味わいの純米吟醸をお楽しみください」と紹介している。

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合50%、使用米 雄山錦(100%使用)、アルコール分16度、製造年月2020.12」。

 使用米の「雄山錦」(おやまにしき)は富山県農業技術センター農業試験場が1986年、母「ひだほまれ」と父「秋田酒33号」を交配、選抜と育成を繰り返しながら品種を固定、1999年に命名、2001年に種苗法登録された酒造好適米。

 酒名の「七田」は、蔵元さんの姓。主銘柄および蔵名の「天山」は、「日本の名酒事典」によると「明治8年創業。秀峰・天山のふもとに蔵があるところから命名来」とのこと。天山の標高は1,046.2m。

酒蛙

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