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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4558】常山 純米 超辛 直汲 生(じょうざん)【福井県】

2021.5.2 20:59
福井県福井市 常山酒造
福井県福井市 常山酒造

【H居酒屋にて 全4回の①】

 なじみのH居酒屋の店主からショートメールが届いた。「新しいお酒が入りました。いつでもいらっしゃい」。わたくしはH居酒屋に“1行コメント”付きの酒メニューを作ってあげている。新しい酒が入ったということは、メニューを更新しなければならない。こりゃ、急いで行かねば、とおっとり刀で暖簾をくぐった。

 まずトップバッターに選んだのは「常山 純米 超辛 直汲 生」だった。「常山」は久しぶり(あとで調べてみたら、4年前に飲んだのが最後だった)なので、懐かしさから選んだ。「常山」は当連載でこれまで、7種類を取り上げている。さて、いただいてみる。

 甘旨酸っぱい。これが第一印象。酸が良く出ているが、辛みと苦みも出ており、ジューシー。すっきり・さっぱりタイプだが、旨みも感じる。超辛を名乗っているが、味わいはあまり辛口には感じることなく、むしろ旨みを感じる。辛みと旨みの共存で好ましい。

 その1週間後、尋常ならざる嗅覚の持ち主の酒友ちーたんに同席を願い、再度味わってみた。

 酒蛙「甘旨酸っぱい。辛みも加わり、余韻は辛みと苦み。フレッシュ感あり。しっかりした味わい。キレも良い」
 ちーたん「大人の辛さだね」
 酒蛙「甘みと含み香は、飴を煮詰めたようなニュアンス」
 ちーたん「酸味を感じる。雪解けの水がしたたっている場の空気をおもわせるお酒だ」


 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、原料米 福井県産五百万石100%、精米歩合 麹米50% 掛米65%、アルコール分16度以上17度未満、製造年月2021.1」。

 酒名「常山」の由来について、コトバンクは「酒名は蔵元の姓に由来。常山酒造は文化元年(1804)創業」と説明している。

 蔵のホームぺージは、酒名が「常山」になった経緯について、以下のように説明している。

「江戸時代末期に『常祝』の銘で酒づくりを始めたのが常山酒造の始まりです。その後、福井名産品の高級絹織物・羽二重の名を冠した『羽二重正宗』が生まれ、絹のようにのど越しなめらかな清酒として広く地元で親しまれる事となりました。そして、さらに高みを目指し『銘酒としてその名が轟くように』という想いをこめて誕生したのが現在の主力銘柄『常山』です」

酒蛙

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