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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4547】田中六五 K65 2018(たなかろくじゅうご)【福岡県】

2021.4.20 22:29
福岡県糸島氏 白糸酒造
福岡県糸島市 白糸酒造

【B居酒屋にて 全7回の③】

 1カ月に1回のペースで足を運んでいるB居酒屋。常時約200種類の酒を置いており、1カ月たてば、冷蔵庫のラインナップがけっこう更新されているので、「日本酒津々浦々」の取材に好都合なのだ。今回は、人並み以上の嗅覚を発揮する酒友ちーたんに同席してもらった。

「風の森」「綿屋」と飲み進め、3番目にいただいたのは「田中六五 K65 2018」だった。この蔵のお酒は当連載でこれまで、4種類を取り上げている。酒名「田中六五」の意味について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「『田中』とは田中家の姓であると共に、『田んぼの中にある酒蔵で醸された』という意味が込められている。そして、『六五』とは、「糸島産山田錦のみを用い、65%精米によって仕上げられた純米酒』であるということ。伝えたいメッセージは、それ以上でもなく、それ以下でもない。
 酒は娯楽。あれこれ考えず、楽しんで飲んでもらう。それが全て。好きか嫌いか、それだけでいい。田中六五が目指す先にあるのは『定番」の姿。オンリーワンでもなく、ナンバーワンでもなく、定番」

 また、「田中六五」の精米歩合を65%に設定したことについて、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「舌に馴染む65%   田中六五を作る際、第一に決まったのが、精米65%という数値だった。大吟醸でもなく、吟醸でもなく、誰もが普段使いできる純米酒。定番を作りたいという思いは、65%という数値によって表現されている。田中六五の場合、仕込むのは純米酒一本。白糸酒造として世に問いたい酒。本当に伝えたい酒。そう考えた時、自ずと答えは出た。薄れていくのは迷いであり、膨らみ出す個が未来となる。続けることで、根付いていくカタチ。それが、福岡の酒の、ハイ・スタンダードとなる」

 さて、いただいてみる。

 酒蛙「香りを抑えている。ものすごく、さっぱりとした口当たり」
 ちーたん「本当だ。水の如し。海を感じるなあ」
 酒蛙「まず、酸が来る。その次に苦・旨がくる」
 ちーたん「そうそう。苦・旨!!!」
 酒蛙「甘酸っぱい味わい。美味しい。最初、軽快感があり、口が慣れてきても軽く感じる」
 ちーたん「そよ風を感じさせるお酒だね」
 酒蛙「さわやか。さっぱり・すっきり、軽快感がある。食中酒として、いくらでも飲めそうな酒質だ」

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米・米麹、原材料品種 糸島産山田錦100%、アルコール分15度、精米歩合65%、製造年月2019.4 出荷日2020.6」。製造年月(たぶん瓶詰め日)と出荷日を分けて書いているのは非常に親切だ。これをみると、瓶詰め(たぶん)してから1年間、低温熟成(たぶん)させたのちに出荷したお酒ということになる。

 酒名「K」の意味について、酒販サイトかき沼は「K⇒生酛」ということだそうだ。裏ラべルにそう説明すべきだと、わたくしはおもうが…。

 蔵名・酒名「白糸」の由来について、コトバンクは「酒名は、地元の名勝『白糸の滝』にちなみ命名」と説明している。

酒蛙

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