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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4507】鶴齢 純米吟醸 五百万石 生原酒(かくれい)【新潟県】

2021.3.10 22:10
新潟県南魚沼市 青木酒造
新潟県南魚沼市 青木酒造

【B居酒屋にて 全7回の⑤】

 1カ月に1回のペースで足を運んでいるB居酒屋。常時約200種類の酒を置いているから、「日本酒津々浦々」の取材に好都合なのだ。コロナ休業のあと営業を再開したものの、なかなか客が戻らない様子。飲み手としては、すこしでも支援になるよう定期的に通うことしかできない。早くコロナ禍が過ぎ去り、にぎわいを取り戻してもらいたい、と切に願う。

「〆張鶴」「中島屋」「九尾」「風の森」と飲み進め、5番目に選んだのは「鶴齢 純米吟醸 五百万石 生原酒」だった。青木酒造のお酒は当連載でこれまで、16種類を取り上げており、そのほとんどが「鶴齢」だ。わたくしの好きな銘柄の一つだ。このお酒はてっきり以前に取り上げていたものとばっかりおもっていたが、調べてみたら今回、初めて取り上げることが分かった。では、いただいてみる。

 カウンターの隣りに座っている六角精児似の客「『鶴齢』には、『鶴齢』のファンがいるんだよ」(六角精児似がもっともらしく言うので、おおっすごいなあ、とその場ではおもったが、あとで冷静になって考えてみれば、当たり前のことだった)
 酒蛙「あ、美味しい! 甘旨酸っぱくて、後味が苦み。この苦みがいい。キレも良い。やわらか、ふくよかな口当たり。上品でやさしい果実香」
 仲居さん「甘みを感じる」
 酒蛙「このような非常にやわらかな口当たりの酒は、そうざらにはないとおもう。やさしいお酒。きれいなお酒。そしてフレッシュでジューシー。直前に飲んだ淡麗旨口酒『風の森』と酒質が似ているようにおもえるが、今回の酒はそれをすこし濃くして辛みと苦みを加えたイメージのお酒だ」

 瓶の裏ラベルは、この酒を「酒造りに適した巻機山(まきはたやま)伏流水仕込みによる、新潟県塩沢の地酒」と紹介。裏ラベルのスペック表示は「原料米 五百万石100%、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合50%、アルコール分17度、製造年月2020.11、蔵出年月2020.12」。

 酒名「鶴齢」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。「鈴木牧之は明和7年(1770年)塩沢に生まれた商人・随筆家で、現蔵元の先祖に当たる人物。『鶴齢』という名も牧之が命名したと伝えられています」

酒蛙

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