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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4501】浦里 純米吟醸 五百万石 本生 しぼりたて(うらざと)【茨城県】

2021.3.4 21:04
茨城県つくば市 浦里酒造店
茨城県つくば市 浦里酒造店

【日本酒研究会月例会 全6回の⑤】

 足掛け15年目に突入した日本酒研究会。異業種間交流飲み会ながら、毎月欠かさず飲み続けてきた(ただし、2020年4~10月の7回分はコロナのために不開催)。草創期のメンバーJの提案で、日本全国の現役蔵の酒を全部飲む、という遠大な目的のもとに飲み続けている。一時は、飲んだことのない蔵の酒を探すのが頭打ちになり、なかなか蔵数が増えなかったが、月例会の会場をE居酒屋に移してからは、続々と新蔵酒の登場しわたくしたちを喜ばせている。

 これは、ママの知恵袋であるバイヤーKさんの活躍によるもの。Kさんはわたくしたちの既飲蔵リストをもとに、わたくしたちがまだ飲んだことがない蔵の酒を探し出し入手、月例会に出す酒のラインナップを組んでいるのだ。今回は、茨城県酒6種類のうち、3種類が飲んだことがない蔵のお酒。これで、わたくしたちが飲んだことのある酒の蔵は、合計1196蔵となった。Kさんには感謝しても感謝しきれないほどお世話になっている。この場を借りてお礼を申し上げます。

 さて、Kさんの指示通り、「富士泉」「千姫」「花の井」の順で、わたくしたちが飲んだことのない初蔵酒をいただいた。次からは既飲蔵酒。そのトップは「来福」。続いていただいたのは「浦里 純米吟醸 五百万石 本生 しぼりたて」だった。浦里酒造店のお酒は、当連載でこれまで「霧筑波」を2種類取り上げている。クセの無い、非常にバランスのとれた酒、という印象を持っている。このような酒質だと印象に残らないのがふつうだが、「霧筑波」は強い印象に残った。良い酒なんだろうな、とおもう。さて新銘柄「浦里」をいただいてみる。

 酒蛙「セメダインの香り(酢酸エチル似の芳香)やバナナの香り(酢酸イソアミル)のような香りがいる」
 I、Y「うん、いるいる」
 H 「田宮(プラモデル)の塗料の薄め液みたいな香り」
 Y 「除光液の香り。メロン風でもある」
 H 「マスカットかな」
 酒蛙「酸はあまり感じない。きれいな酒質。モダンタイプのライト~ミディアムボディみたいな印象。刺身に合うかな?」
 I 「イタリアンに合うよ」
 Y 「刺身に負けない」
 B 「飲みやすいけど、たくさん飲めない」
 酒蛙「すっきりとした口当たりで、たくさん飲める。まったく飲み飽きしないよ。量を飲める酒だ」
 Y 「飲みやすいので、飲み続けると酔う。危ない酒だ」
 B 「苦みも感じる」

 瓶の裏ラベルは、「醸造理念 小川酵母を極める酒造り」と題し、この酒を以下のように紹介している。「小川酵母は1952年に小川知可良氏が分離した茨城が誇る吟醸酵母です。茨城県産の酒米『五百万石』を茨城生まれの『小川酵母』で醸し、しぼりたてのまま瓶詰めしました」

 ラベルのスペック表示は「製造年月03.01、製造責任者 六代目蔵元 浦里知可良、原材料 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合50%、アルコール分15度」。なんと、6代目蔵元さんは、小川酵母生みの親と同じ名前を持つのだ。これなら、小川酵母を極める、と燃えるのも無理はないところだ。

 浦里知可良さんは2020年から6代目蔵元になったのを機に新ブランド「浦里」を発売した。名字を酒名にしたのには、酒造りに対する並々ならぬ覚悟があったに違いない。

酒蛙

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