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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4463】屋守 純米 中取り 無調整 仕込み22号(おくのかみ)【東京都】

2021.1.25 16:23
東京都東村山市 豊島屋酒造
東京都東村山市 豊島屋酒造

【B蕎麦屋にて 全5回の③】

 山仲間のタケちゃん&ちふみん夫妻と年に2回ほどB蕎麦屋で会食をしている。今回は、タケちゃん宅の新しい家族・ロシアンブルーの仔猫と対面したあと、夫妻と一緒にB蕎麦屋へ。

「墨廼江 純米吟醸 雄町」「上喜元 翁 生詰」と飲み進め、3番目にいただいたのは「屋守 純米 中取り 無調整 仕込み22号」だった。豊島屋酒造のお酒は当連載でこれまで、14種類を取り上げており、そのほとんどが「屋守」だ。今回のお酒は、当連載【326】「屋守 純米中取り 無調整 生」の火入れバージョンだ。

「屋守」は、生酒のイメージが強く、酸が立ってパンチのあるしっかりした味わいのお酒で人気が高い。このほか、東京の地酒ということでも関心が高いお酒だ。さて、いただいてみる。

 吟醸香やや華やか。甘い香りがほのか。甘旨みと辛みが味の主体。甘みが旨みを伴う感じ。ややとろみ感があり、ボリューム感あり。余韻は辛みと渋み。「屋守」従来の生酒だとパンチのある力強い味わいだが、今回のお酒は、穏やかな口当たりで、まろみのあるやさしいお酒に感じる。その理由の一つに、この酒は酸があまり出てこないから、やさしい口当たりに感じるのだとおもう。。

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、原料米 広島県産八反錦100%、精米歩合 麹米50% 掛米55%、アルコール分16度、日本酒度+2.5、酸度1.2,製造年月2020.11」。

 使用米の「八反錦」は広島県立農業試験場が1973年、母「八反35号」と父「アキツホ」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定。1983年に命名、1984年に種苗法登録された酒造好適米。今や、「八反錦」といえば広島、広島といえば「八反錦」というほど、全国的に著名な酒米となっている。

 瓶の裏ラベルには、㉒の背番号をつけた「青ヤモリ」の絵が。仕込み22号の意味なのだろう。これは、「屋守」ラベルの“お約束”だ。「屋守」を音読みすれば「ヤモリ」。ファンはみんな「おくのかみ」とは言わず「ヤモリ」という。それに反応した裏ラベルだ。なかなかお茶目な蔵元さんだ。

 また、裏ラベルには「『おくのかみ』・機」と題し、蔵のコンセプトを以下のように紹介している。「喜怒哀楽が重なり合う時の中 その瞬間の気持ちにそっと寄り添い また、未来を変えるチカラの一杯に  蔵元一同」

 蔵のホームページは、酒名「屋守」の由来について、以下のように説明している。

「豊島屋酒造を守り続けていく気持ちと酒販店様、料飲店様の繁栄を守るような作品を醸し続ける思いから銘名いたしました。限りなく手作業重視の小仕込を行い、『香りよく優しい味わい』をコンセプトに醸し、全量無調整(無濾過・無加水)、全量ビン貯蔵を行っております」

酒蛙

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